第63回
4K Ultra HDに最適化されたリマスター版!
銀河を舞台にしたRPG3部作が1本に! 『Mass Effect Legendary Edition』はすべてのSFファン、RPGファンに捧ぐ珠玉のタイトルだ
より映画的なストーリー、洗練されたTPSシステムへと発展
第2作目の『Mass Effect 2』では、ストーリー冒頭でいきなりノルマンディー号が撃墜され、シェパードが死亡するところから始まる。我らが英雄の遺体を回収して、最新技術で生命を取り戻させたのは、前作では犯罪組織として登場した地球人至上主義の秘密結社「サーベラス」だった。サーベラスはリーパーの侵略から地球人類を守るためにシェパードを復活させ、お互い不審を抱いたまま協力関係を結ぶ。
前作で描かれなかった銀河社会の暗い面に焦点を当てた2作目のストーリーは、映画的な演出が強化され、現代的なAAAシューティングへ脱皮を果たした印象を受ける。
同時に、戦闘システムも洗練され、カバーアクションには専用の操作を導入。火器もクールダウン制からリロード制になり、より純粋にTPSとして楽しめる形に進化している。
この進化の傾向は3作目の『Mass Effect 3』にも引き継がれ、いよいよ始まったリーパーの侵攻に対する絶望的な抗戦の様子が、映画さながらの迫力で表現されている。戦闘システムではカバー間の移動といった戦術的な動作が追加された一方、敵の動きも複雑になって、TPSとしての手応えが感じられるようになっている。
また、Mass Effect Legendary Editionでは、こうした進化の一部は初代にもフィードバックされている。シリーズ全作で2人のパーティーメンバーを戦闘に連れていけるのだが、2作目以降で初めて導入されたパーティーメンバーへの戦術指示が、リマスター版では初代でも使えるようになっていたり、すべての敵でヘッドショットダメージが導入されたりと、シリーズを通してプレイ感に大きな違いを出さない工夫が施された。
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