週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

4K Ultra HDに最適化されたリマスター版!

銀河を舞台にしたRPG3部作が1本に! 『Mass Effect Legendary Edition』はすべてのSFファン、RPGファンに捧ぐ珠玉のタイトルだ

2021年07月09日 16時00分更新

 海外産RPG史にその名を残す傑作『Mass Effect』シリーズ3部作がリマスターされた。その名は『Mass Effect Legendary Edition』。40本ものDLCまで含んだ3作品を1本にまとめて価格は8700円(Origin版を試遊)と、フルプライス1本分のままという超絶お買い得タイトルだ。

 グラフィックスは4K Ultra HDに最適化され、ゲームプレイも個々のタイトルの良さを活かしながら、プレイ感に一貫性を持たせるよう全体的にリファインされているという。本シリーズは、海外では高い評価を得ている反面、日本ではあまり知名度が高くない。まさに知られざる名作と呼ぶにふさわしいタイトルでもある。そのモダン化した復刻版の内容を、とくにシリーズ初見のプレイヤーに向けてお届けしたい。

面白くならないわけがない内容を100%以上に掘り下げた完成度

 人類が超光速航行技術を獲得し、銀河へ進出したばかりの時代。そこにはすでに複数の知的生命体が加盟する連合があった。地球人は新たに加わったばかりの新人種族で、連合の中心地である宇宙基地「シタデル」において、その地位を確立するために働きかけを続けていた。

 そんな中、シタデル評議会から古代宇宙文明の遺跡調査任務を請け負った地球軍のシェパード少佐(ファーストネームと性別はプレイヤーの任意に設定可能)は、降り立った惑星で、評議会に所属する「スペクター」と呼ばれる特命捜査官の1人、トゥーリアン人のサレンが連合を裏切ったことを知る。

 サレンは、5万年周期で復活して有機生命体を絶滅させる機械生命体「リーパー」の復活を企んでおり、それを阻止するため、新たに評議会からスペクターに任命されたシェパードは、銀河をまたにかけて陰謀を追うことになる。

銀河の知的種族が加盟する連合で、プレイヤーは人類の代表として重要な役割を担っていく

 初代Mass Effectのストーリーは、1時間ほどのゲームプレイを通して、こんな導入で始まる。3部作の残りの2本に比べると、シューターよりRPG寄りといわれる初代だが、2本目から趣きが変わるとはいえ、やはりシリーズの基本はここで出そろっている。

銀河に暮らすさまざまな知的種族が登場し、それぞれ独自の文化や種族間の関係などが緻密に設定されている

 Mass Effectは、開発元のBioWareが得意とする、世界観からルールまで超緻密に作られたRPGを、宇宙+SFを舞台として制作された。戦闘システムとして、カバーアクションとスキルが組み込まれたサードパーソン・シューターを採用したアクションRPGだ。

 めちゃくちゃ大雑把にいうと、チェーンソーのない上品な『ギアーズ・オブ・ウォー』と、『バルダーズ・ゲート』のような作り込まれたRPGをかけ合わせた宇宙SFゲームといったところか。その組み合わせなら、ちゃんと作れば面白くならないわけがないだろうという内容だが、同時に実現するのは容易なことではない挑戦的な企画でもある。それをきっちり実現し、しかも高いレベルの完成度にまで作り上げたのが、まさしくMass Effectなのである。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事