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iOS 15のパブリックベータが広くインストール可に 新機能「集中モード」に注目

2021年07月01日 21時00分更新

 アップルは6月30日(現地時間)に、「iOS 15」「iPadOS 15」のパブリックベータの配信を開始している。

 iOSやiPadOSのパブリックベータは、Apple Beta Software Programに登録することで、開発者登録していなくてもインストールは可能。ただし、Apple Beta Software Program(https://beta.apple.com/sp/ja/betaprogram/)のFAQページに記載されているとおりに注意点は複数あるため、しっかり確認してほしい。

※本記事の画面は取材に基づく特別な許可を得た上で掲載しています。

iOS 15のパブリックベータの配信が開始されている

 まず、あくまで商用リリースではなく、プレリリース版を使用するためのプログラムなので、エラーや不具合が発生する可能性がある点。そのため、インストール前にバックアップを作成するのはもちろん、メイン端末ではなく、サブ端末にインストールすることが強く推奨されている。

 また、「パブリック・ベータ・ソフトウェアはAppleの機密情報です」という記述もあり、スクリーンショットを公開・投稿することやプログラム参加以外にその話をすることは禁止されていることにも注意が必要となる(アップルが技術情報を公開した場合は機密扱いではなくなる)。

 iOS 15はiPhone 6s以降の端末をサポートするが、後述する「テキストの認識表示(Live Text)」など、デバイス内のAIエンジンを活用する一部の機能については「A12 Bionic」以降を搭載したモデル、つまりiPhone XS/XR以降が必要となる。

今回はiPhone XRに導入した

 実際のインストールはApple Beta Software Programのページにアクセスし、Apple IDを登録。そのあとでインストールしたいiPhoneにプロファイルを適用すると、パブリックベータのアップデートが表示される。

 iOS 15の新機能については以下の記事にまとめているが(「iOS 15の12の新要素を確認 FaceTimeで音楽や動画を一緒に楽しんだり、通知の表示にも変化!」)、国内のユーザーにとって特に便利そうなのは「集中モード」やSafariのレイアウト変更だろうか。また、写真や画像内のテキストを認識する「Live Text」も日本語には対応しないものの、英語のテキストを翻訳するなどの用途には使えそうだ。今秋の正式リリースに期待したい。

 なお、以下のスクリーンショットは、パブリックベータのものであり、最終版ではないため今後変わる可能性もある点には注意してほしい。

iOS 15の新機能の1つである「集中モード」。仕事もしくはプライベートに集中したい状況で用いる。状況に合わせて特定のアプリの通知のみ表示したり、通話は相手から連続で着信があった場合だけ許可するなど、かなり細かなカスタマイズが可能だ

通知を受け取らないようにしていることをアプリに伝える機能も用意されている。アプリが集中モードに対応することで、たとえばメッセンジャー系なら、メッセージを送った人に相手が集中モードを使っているので届いていないことを知らせたり、それでも緊急的な用件なので伝えるといった機能を実装できるはずだ

SafariではURL/検索バーが下部に移動してフローティング表示に変更。各種機能もここから可能なので、大画面のiPhoneでも片手で操作しやすくなる

「テキストの認識表示(Live Text)」を使っているところ。日本語はまだ認識できないが、カメラアプリで英語を読み込ませてサッと翻訳したり、飲食店のWi-Fiのパスワードをコピーしたりといった用途には十分使えそうだ

天気アプリは天候の表現のパターンが増えている

 

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