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他疾患・他症状へのサービス拡大を目指す

てんかん診療サポートアプリ「nanacara」運営のノックオンザドア、約1.8億円を調達

2021年06月30日 10時00分更新

nanacara

 てんかん診療プラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」、医師向けのクラウド型サービス「nanacara for Doctor」を開発・運営するノックオンザドアは、慶應イノベーション・イニシアティブなどを引受先とする第三者割当増資により、約1.8億円の資金調達を実施したと発表。

 2020年3月に同社がサービスを開始したnanacaは、てんかん患者とその家族が、服薬状況や発作頻度など日々の記録を共有・管理できるアプリ。発作記録では、ワンタップですぐに記録を開始でき、動画やタイマー、メモなどの詳細な発作記録も可能だ。

nanacara for Doctor

 同年9月には、nanacaraで記録した発作状況などをインターネット経由で共有する医師向けのクラウド型サービス「nanacara for Doctor」の提供も開始した。nanacara for Doctorでは、nanacaraを利用するてんかん患者や家族が医師への共有を承認することで、ウェブ上で患者の病名などの基本情報のほか、「発作回数・服薬状況・発作時の動画」を診療時に閲覧できるようになる。

 さらに、今年の2月22日にはnanacaraとnanacara for Doctorの公式ウェブサイトもオープンした。いずれも、サービスが誕生するまでの経緯やサービス概要、主な機能、導入事例、よく寄せられる質問などが掲載されており、今までnancaraのサービスを知らなかった人でも分かりやすい内容になっている。さらに、nanacara for Doctorの公式サイトからは同サービスへの申し込みも可能だ。今後も導入事例やサービスの使い方の説明などを随時追加し、さまざまな情報をユーザーに発信するとしている。

 ノックオンザドアによれば、2021年6月30日現在で、nanacaは7000ダウンロードを超え、nanacara for Doctorは基幹病院からクリニックにいたるまでの56の医療機関に導入されたという。

 ノックオンザドアは今後の事業展開として、てんかん医療の量的・質的向上の推進をはじめ、nanacaraおよびnanacara for Doctorの開発・運営で培ったプラットフォーム構築のノウハウをもとに、他疾患・他症状へのサービス拡大を挙げている。

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