クリエイティブ以外の用途でも十分活用できるスペック
第11世代Core+Iris Xe搭載! 画像処理も動画処理もサクサク快適な14型モバイルノートPC「DAIV 4P」
第11世代Coreプロセッサー&Intel Iris Xe グラフィックスという強み
次に気になるのは、DAIV 4Pの性能だ。そこで各種ベンチマークテストで基本性能をチェックしてみた。
その前にDAIV 4Pのスペックを再確認しておこう。CPUはCore i7-1165G7を採用し、4コア/8スレッドで動作するほか、ベースクロックは2.80GHz、ターボブースト時には最大で4.70GHzまで上昇するのが特徴だ。グラフィックは内蔵のIntel Iris Xe グラフィックスで、すでに多くのパソコンに搭載され、高い評価を受けている。
型番は複雑に感じるが、従来モデルでいうところの末尾に「U」がつく低消費電力タイプの後継といえる。U型と聞くと電力消費を抑えたぶんパワーも抑えられている印象を持つが、Tiger Lake世代ではそんなことはない。実際に使ってみると、型番を変えてイメージを一新した意味がわかるはずだ。また、Intel Iris Xe グラフィックスも従来のIntel UHD グラフィックスとはまったくの別物と考えてよく、軽めのゲームなら十分に楽しめるだけの性能は持っている。
最初に行なった「CINEBENCH R23」は、CPU単体での処理能力を計測でき、マルチコア動作とシングルコア動作の性能をスコア化するソフトだ。今回は初期設定である連続10分動作での計測を行なった。
リザルトは、マルチコアは5660pts、シングルコアは1488ptsとなり、Core i7-1165G7搭載機の中ではかなりいいスコア。3~4世代前のハイエンドデスクトップに迫る性能だ。CPUのスペックシートにあるターボブースト時の最大クロックまでは上がっていないものの、十分な性能といっていいだろう。また、シングルコアのスコアも高めなので、ゲームやクリエイティブ系アプリでの使い勝手も期待できる結果になった。
「PCMark 10」は、パソコンを使用する様々な状況をエミュレートしてスコア化し、総合的な評価ができるベンチマークテストだ。
計測した結果、総合評価は5078。高いスコアではないが、内蔵グラフィックを採用するパソコンとしてはかなり高いほうだ。詳細を見ると、各項目は高めの評価がついており、Essentialsの「Video Conferencing Score」など、Intel Iris Xe グラフィックスの動画エンコード機能が有効に動作しているように思えるが、Digital Content Creationの「Rendering and Visualization Score」が低く、処理の向き不向きがあるのか、CPUの性能を引き出すにはソフト側もある程度の対応が必要なのかもしれない。いずれのスコアを見ても十分すぎる性能を持っているのはわかる。
今度は「3DMark」を実施してみた。これはGPUの性能をチェックするベンチマークテストで、内蔵グラフィックを採用している本機に不向きなテストではあるが、Intel Iris Xe グラフィックスの性能を確認するために実行してみた。テストした項目は、DirectX 11でテストする「Fire Strike」、DirectX 12でテストする「Time Spy」の2つだ。
結果、Fire Strikeのスコアは3792、Time Spyのスコアは1457となった。本来はディスクリートGPUの3D処理能力を計測することが目的なので、内蔵グラフィックでのテストは想定されていない。だが、いざ計測してみると、これはかなりいいスコアになっていると思われる。内蔵グラフィックでこれだけの性能が出るなら、3D系の処理や重いゲームをしないなら十分な処理能力だろう。一方、ブラウザーゲームやスマホ用のアプリをベースにしたゲームなどは十分に遊べる実力を持っている。
以下の結果を見てみると、ストレージはPCIe 3.0接続なのがわかる。Tiger LakeはPCIe 4.0に対応していて、BTOでの選択も可能ではあるが、よほどの大容量ファイルを扱うのでなければ十分な転送速度だ。
適度な重さのゲームはどれくらい遊べるかを試してみたく、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」も試してみた。少し前のMMORPGなのであまり負荷は高くない。設定は一番キレイに見えるよう画面解像度はフルHD、最高品質に設定している。
MMORPGということもあり、あまり重くはないが、内蔵グラフィックでも「やや快適」の評価が出るのはすごいだろう。最新のゲームは難しいが、少しこなれたゲームなら余裕で遊べそうだ。
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