週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

UI、ストア機能を刷新

Windows 11の新機能は? Androidアプリに対応、タスクバーが中央寄りに

2021年06月25日 18時00分更新

「Windows 11」を発表

 米Microsoftは6月24日(米国時間)、オンライン発表会にて「Windows 11」を発表した。2021年末からPCの新製品に搭載されるほか、2021年末~2022年内にかけて対象のWindows 10搭載PCに無償アップグレードを順次提供する予定。

UI、デザインを再設計

 Windows 11では新しいUIを採用し、従来左下にあったスタートボタンは画面の中心に配置され、タスクバー、アプリのアイコンなどは中心寄りにレイアウトされる。スタートボタンは、クラウドとMicrosoft 365の機能により、AndroidやiOSの端末で閲覧していたものでも、最近使ったファイルを表示する。

アプリを並べて表示できるスナップ機能を提供

 新たに導入されるSnap Layouts、Snap Groups、Desktopsは、複数のアプリ画面やウィンドウを整理して画面スペースの利用を最適化する機能。また、仕事用、ゲーム用、学校用など、生活のさまざまな局面に合わせて別々のデスクトップを用意し、カスタマイズして使い分けられる。

複数のアプリ画面やウィンドウを整理して画面スペースの利用を最適化

接続性

Microsoft Teamsのチャットをタスクバーに統合

 Windows 11では、Microsoft Teamsのチャットがタスクバーに統合される。Windows、Android、iOSなど、プラットフォームやデバイスを問わず、テキスト、チャット、音声、ビデオが可能になる。相手がTeamsアプリをダウンロードしていなくても、双方向のSMSで接続できる。

 また、Teamsによって友人や家族と自然とつながることができるようになり、タスクバーから、瞬時にミュートやミュート解除を行なったり、プレゼンテーションを直接始めたりできるようになる。

ゲーム向け機能

ゲーム向け機能も継続して強化

 ゲーム向け機能は、「DirectX 12 Ultimate」やロード時間を短縮する「DirectStorage」を搭載。また、DirectX以降のゲームをHDR対応ディスプレーでプレイする際に自動的に色調やコントラストを補正する「Auto HDR」をサポートする。

 さらに、ハードウェアの互換性を重視するという方針から、PCゲーム用アクセサリーや周辺機器をサポートする。Xbox Game Passも引き続き提供する。

ウィジェットを搭載

ウィジェットで最新の情報に素早くアクセス

 画面の左側からスワイプすることでウィジェットを呼び出し、最新のニュースや天気、通知などの情報を確認できる。

新しいMicrosoft Store

新しいMicrosoft Store

 Microsoft Storeは、高速性を追求するためにシンプルなデザインを採用。アプリケーション、ゲーム、番組、映画などのすべてのコンテンツを検索しやすく、発見しやすくするという。Microsoft Teams、Visual Studio、Disney+、Adobe Creative Cloud、Zoom、Canvaなどのサードパーティー製アプリもMicrosoft Storeに追加するとアナウンスしている。

Androidアプリに対応

 また、今回初めてAndroidアプリをWindowsで使えるようになる。今年の後半から、Microsoft StoreでAndroidアプリを検索し、Amazonアプリストア経由でダウンロードできるようになる。PCから、TikTokで動画を撮影して投稿したり、子ども向け英語アプリ「Khan Academy Kids」で学習したりすることが可能。本機能はインテルBridgeテクノロジーを使用しており、Amazon、インテルとのパートナーシップによって実現するもの。

ストアのオープン化

 同社は、クリエイターや開発者向けに、Microsoft Storeのさらなるオープン化に取り組んでいる。開発者や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)が、Win32、Progressive Web App(PWA)、Universal Windows App(UWP)などアプリフレームワークにかかわらず、アプリを提供できるようにする。

 また、分配収益ポリシーを段階的に変更すると発表。アプリ開発者は、アプリに独自またはサードパーティーのコマースプラットフォームを導入するオプションも利用可能になり、その場合ストア収益の100%を確保できるようになる(マイクロソフトの取り分はない)。また、85/15(ゲームの場合は88/12)の分配収益でマイクロソフトのコマースプラットフォームを利用することもできる。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります