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KDDI、液浸冷却装置を活用した小型データセンターの実証実験を開始

2021年06月21日 19時30分更新

 KDDIは、三菱重工業とNECネッツエスアイと共同で、地球環境保全を目的とした消費電力削減および脱炭素化の取り組みとして、液体でサーバーを冷却する液浸冷却装置を活用し、それらをコンテナに収容した小型データセンターの実現および、国内における2022年度の社会実装を目指し、実証実験を6月21日から開始する。

 企業のクラウド化が進むことでサーバーの追加およびデータセンターの増設に対する需要が高まっていることから、サーバーが発する熱を冷却するための消費電力量を抑制し、環境に与える影響を最小限に留めることが重要な課題となっている。そこで同社らは、50kVA相当のサーバーと液浸冷却装置を12ftのコンテナに収容し、十分な冷却性能を発揮しながらも、業界最小水準であるPUE1.1以下のエネルギー効率を目指すとのこと。

 これにより、データセンターとしての消費電力はおよそ35%の削減が見込まれ、電力を大量に消費するというデータセンターの課題に応えると同時に、二酸化炭素の排出抑制が期待できる。また、データセンターの置き場所の選択肢が増え、設置環境や条件を大きく緩和し、設置が容易なデータセンターを実現することで、既存のデータセンターの処理を補完し、高速かつ遅延の少ないデータ処理を可能にする。

 実証期間は、6月21日から12月末を予定している。本実証実験の詳細は下記ニュースリリースから確認できる。

 同社らは今後も、本実証を通じて、国内のデジタルトランスフォーメンションの発展とともに、脱炭素化および地球環境保全に貢献していくと述べている。

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