パソコンは単価の減少が目立つ
パソコンおよびタブレットの最新需要動向についても触れた。
2021年5月の販売台数は前年同月比22.4%減、販売金額は21.7%減と大幅な減少となっている。
平均単価は8万3900円となり、前年5月に比べると3000円下落。タイプ別構成比はノートパソコンが51.3%、デスクトップパソコンが6.0%、タブレットが42.7%となっている。
また、2018年5月を100とした販売指数では、2021年5月のノートパソコンの販売台数は118.2と増加。デスクトップパソコンは84.7、タブレットは132.9となっており、3年前に比べると、ノートパソコンおよびタブレットは、販売台数を増やしている。
BCNアナリストの森英二氏は、「2021年5月は、前年同月のコロナ特需の反動で、台数、金額ともに、2カ月連続での2桁減となっている。だが、2020年4月以降、テレワークの需要が継続しており、長期的視点でみれば、ノートパソコンやタブレットは堅調に売れている。デスクトップパソコンは落ち込んではいるが、2018年5月を100とした形で推移をみると、極端な落ち込みではないと見ている」と述べた。
2021年5月のメーカー別シェアでは、ノートパソコンでは、NECが18.4%とトップシェアを獲得。次いで、ASUSの14.7%、富士通の14.7%、アップルの14.5%と2位争いが熾烈化。5位にはレノボ・ジャパンの11.3%が入っている。デスクトップでは、富士通が23.9%で首位を維持。NECが22.6%となっている。また、5月21日にiMacの新製品を発売したアップルが18.6%で3位となり、4位にレノボ・ジャパンの10.3%、デル・テクノロジーズの8.4%が入っている。
タブレットでは、アップルが圧倒的で68.8%のシエアを獲得。次いでレノボ・ジャパンの12.4%、NECの10.2%、ファーウェイの5.1%となった。
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