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モジュール交換で音質変化が楽しめるプレーヤーの歴史を振り返ってみる

2021年05月31日 13時00分更新

アンプだけを交換するタイプ

 アンプモジュール交換式という点では、iBassoのフラッグシップシリーズもあげることができる。iBasso「DX220」ではバランス出力対応や真空管(Nutube)搭載など数種類の“アンプモジュール”が用意されている。

 新発売の「iBasso DX300」でもやはりそうしたアンプカード交換設計が採用されている。モジュールは本体下部を交換することによって交換が可能だ。

 iBassoではモジュールを交換することで「分析的なオペアンプ設計」や「音楽的なトランジスタ設計」といった個性を使い分けられるとする。DX300の標準ではディスクリート回路設計のアンプカード「AMP11」が付属している。ディスクリート方式はトランジスタを採用した設計で、安定した電源供給と合わせて瞬発力の高さや高出力を狙ったモジュールだ。ただし残念なことにDX300はDX220など従来製品と一緒に使えない。

 FiiOもかつてアンプモジュール交換式の「X7 MarkII」を製造していた。もジュールは本体下部にドライバーを使って取り付ける方式だ。2.5mmバランス端子搭載の「AM3A」、4.4mmバランス端子搭載の「AM3B」などに交換できる。面白いのは限定品であった「AM3C」だ。アンプ部分に"THX AAA"モジュールを搭載したものだ。こうした実験的なアンプを搭載できたのもモジュール式ならではの面白さと言えるだろう。

イヤホン端子交換でバランス/アンバランス駆動を替えるタイプ

 SHANLING「N8」では、イヤホン端子だけを交換できる珍しい機構を採用している。交換式モジュールは3.5mmアンバランスに加えて、4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmバランスの3つのバランス駆動用端子が付属している。これらは専用の工具で交換が可能だ。

SHANLINGのサイトから

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