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3Dオーディオを体験するなら「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」が良し!

2021年05月28日 12時00分更新

ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」1万978円

PS4やWindows、macOS搭載コンピューターでも使用可能

 「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」はPS5向けに発売されたワイヤレスヘッドセット。PS5と同時に発売されており、デザインもPS5に合わせていますが、PS4やWindows、macOS搭載コンピューターでも使用可能です。スペックが製品公式サイトやプレスリリースにほとんど記載されていないので、同梱のセーフティーガイドに掲載されていた「主な仕様」を下記に転載しておきます。

「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」の主な仕様
定格 ワイヤレスヘッドセット:5V 650mA
ワイヤレスアダプター:5V 100mA
電池種類 内蔵型リチウムイオン充電池
電圧 3.65V
電池容量 1000mAh
動作環境温度 5~35度
外形寸法
(幅/高さ/奥行き)
ワイヤレスヘッドセット:約213×190×91mm
ワイヤレスアダプター:約48×18×8mm
重量 ワイヤレスヘッドセット:約292g
ワイヤレスアダプター:約6g
通信システム 2.4GHz RF
最大通信距離 約10m
稼働時間 約12時間(中音量時)
内容品 ワイヤレスヘッドセット、ワイヤレスアダプター、
音声ケーブル1.2m、USBケーブル1.5m、
クイックスタートガイド、セーフティーガイド

製品パッケージ

パッケージには、ワイヤレスヘッドセット、ワイヤレスアダプター、音声ケーブル1.2m、USBケーブル1.5m、クイックスタートガイド、セーフティーガイドが同梱

ボタン、スイッチ類は
手探りではちょっと操作しづらい

 操作部は頭に装着した際の左側に集中配置されており、電源スイッチ、USB Type-C端子、Muteボタン、ボリュームボタン、MONITORスイッチ、CHAT/GAMEボタン、マイク×2で構成されています。CHATボタンはゲームの音声を他プレーヤーの声より小さくするために、GAMEボタンは他プレーヤーの声をゲームの音声より小さくするために、MONITORスイッチは自分の声を聞くために、Muteボタンは自分の声を他プレーヤーに聞こえなくするために使用します。

 ボタン、スイッチの構成はシンプルで覚えやすいです。ただ実際に使ってみるとボタン同士の距離が近く、形も似ているので、手探りでは操作しづらいなと感じました。ただし、Muteボタンはプッシュ式、MONITORスイッチはスイッチ式であることさえ把握しておけば、すぐに慣れると思います。

本体前面。頭頂部が当たる部分にはヘッドバンドストラップが用意

本体背面。長さを調節する機構は装備されていません

本体左側面(左)と本体右側面(右)。ぱっと見は左右がわかりにくいデザインです

LRの刻印は内側にあります

本体上面

本体下面。装着した際の左側に操作部が集中しています

左からUSB Type-C端子、Muteボタン、ボリュームボタン、MONITORスイッチ、CHAT/GAMEボタン、マイク

左からマイク、電源スイッチ

頭囲62cmの筆者でも装着可能
ただし内側への締め付けがやや窮屈

 購入する際に一番心配していたのが装着感……というか、そもそもちゃんとかぶれるかどうか。というのも筆者の頭囲は62cmと大きく、かつアジア人の典型的な横に広い形状なので、自転車やオートバイのヘルメットでは64cmでもキツイことが多いんです。「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は長さの調整機構がないのでサイズが合わなかったらどうしようと思いつつ購入したのですが、結果は問題なし。少し余裕があるぐらいでした。

 ただ長時間装着していると内側への締め付けが窮屈に感じられました。筆者自身の体感では1~2時間ぐらいなら問題ないですが、それ以上だとちょっと厳しいなというのが正直な感想です。筆者と同じぐらい頭が大きくて、そしてもっと長くゲームを楽しみたいのなら、ほかのヘッドセットを購入することを強くオススメします。

筆者の頭囲は約62cm

筆者の大きな頭にも問題なく装着できました。少し余裕があるぐらいです

長時間装着しているとヘッドバンドストラップがきつく感じられます

進化した3Dオーディオには
後戻りできなくなる中毒性がある

 さて肝心の「Tempest 3Dオーディオ」の効き具合ですが、PS5用向けにチューニングされているだけに音の方向をハッキリと聞き取れ、臨場感も高いです。いろんなゲームで試してみましたが、特に「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」では目をつぶるとニューヨークの街並みに立っていると錯覚するほどのリアルさです。PS5購入後もまだPS4用ゲームを遊んでいますが、3Dグラフィックの進化よりも、3Dオーディオの進化のほうに、後戻りできなくなる中毒性を感じています。

「Tempest 3Dオーディオ」の効果は「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」で最も強く体感できました

PS4、PS3、Windows PC、スマホで使える?

 さて最後に、PS5以外のデバイスで「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」を使えるかどうか試してみました。結果はPS4、Windows PC、Androidスマートフォン(Galaxy S21 Ultra 5G)ではまったく問題なくヘッドセットとして認識されました。ワイヤレスアダプターがちょっと邪魔ですが、未来的デザインの「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」をAndroidスマートフォンで使えるのはイカします。

 なおダメ元でPS3にも接続してみましたが、「音声機器設定」で入力機器、出力機器として本製品を設定できますが、音声出力設定の選択肢には現われませんでした。USBヘッドセットからゲームの音が出ないのはPS3の仕様のようです。

「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」はPS4に対応していますが、初回接続時に「ヘッドホンへの出力」を「チャット音声」から「すべての音声」に切り替える必要があります

PS3では「音声機器設定」で入力機器、出力機器として本製品を設定できますが……

音声出力設定の選択肢には現われません。これはPS3の仕様です

Windows PCでは接続するだけで利用可能。特にドライバーの手動インストールは不要です

Androidスマートフォン(Galaxy S21 Ultra 5G)でもワイヤレスアダプターを「Type-A→Type-Cアダプター」で接続するだけで使えました。出っ張りがかなり邪魔ですが……

「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は
適正価格で入手しましょう!

 「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」は1万978円(税込)のワイヤレスヘッドセットとしてはコストパフォーマンスが高いと思います。まだ大手通販サイトでは品切れが続いていますが、一時の異常な転売価格は完全に崩れており、こまめに通販まとめサイトなどをチェックすれば希望小売価格で購入できます。

 コントローラーにヘッドフォンを接続すれば3Dオーディオを利用できるので、本製品を適正価格で入手できる機会をじっくり待ちましょう。転売価格で買うぐらいなら、サードパーティー製ヘッドセットを購入したほうが満足度は高いと思います。

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