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Honda、使用済み自動車から回収したPMMA水平リサイクルの実証実験を開始

2021年05月24日 15時40分更新

 Hondaと三菱ケミカルと北自協(北海道自動車処理協同組合)は5月24日、共同で使用済み自動車(EVL)から回収したPMMA(アクリル樹脂)水平リサイクルの実証実験を8月に開始することを発表した。

 これまでアクリル樹脂の処理は、分別回収やリサイクル技術の高さから、焼却の際に発生する熱エネルギーを回収・利用するにとどまっていた。今回取り組む水平リサイクルは、使用済みの製品から回収した材料をリサイクル技術でバージン材と同等の性能・品質のリサイクル材に転換し、同一種類の製品を製造する。

 本実証実験は、北自協の各加盟事業者がEVLから材料の回収・粉砕し、三菱ケミカルが粉砕品を樹脂の原料となる分子状態に戻すモリマー化する、並びにモノマーを重合することによって生成する樹脂を製造するポリマー重合の検証をする。

 この実証で異物が混入しない回収手法、バージン材同等の品質達成技術、ELVから回収される樹脂粉砕品の高効率輸送スキーム等を確立させ、事業性検証をし、水平リサイクルスキームの構築を目指すとのこと。

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