最適化に徹したAudirvana、クロスプラットフォームに強いRoon
Audirvanaは、Macにおけるインテジャーモードの採用に代表されるように、OSの低レベルの最適化に徹して高音質化を図ったソフトウェアだったが、低レベルの最適化を推し進めようとするとどうしてもMacとWindowsという両方のプラットフォームを推進していくのに限界が生じるだろう。
一方でRoonは、既存のネットワークサーバーの中核部分がスピンオフして生まれたソフトウェアであり、はじめからユーザー体験(特に操作性とライブラリ機能)については完成度が高かったという強みがあった。また音質については低レベルをマニアックに極めているわけではないが、RAATによるプロトコル上の工夫でジッターを低減してシステム全体の音質を高めるアプローチを取っている。これはMacでもWindowsでも適用しやすいので、クロスプラットフォームに向いたアプローチだと言える。
Roonに対抗するためにはAudirvanaも思い切った改革が必要と言えるだろう。
いずれにせよマニアックな音楽再生ソフトウエアの代表格であるAudirvanaが今後どう進化していくのか、楽しみである。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります