Windows/Macで音楽を再生する際には、音楽再生ソフトの使用が、音質と音源管理の両面で望ましい。こうしたアプリケーションとして最近はRoonがよく話題になるが、約10年の歴史があり、音質の高さでマニアに人気の音楽再生ソフトが「Audirvana」だ。Audirvanaはフランスのメーカーが開発、もともとMac専用のアプリケーションだったが、後にWindowsへの対応も果たしている。
継続的な課金が必要なサブスク化に対してユーザーは賛否両論
そのAudirvanaが新たに「Audirvana Studio」として大きく生まれ変わる。そのオンライン発表会が5月10日未明に開催された。発表会には開発者でCEOのDamien Plisson氏とマネージングディレクターのManuel de la fuente氏が出席し、司会者と3人でFacebook Liveのコメント欄に一般から寄せられた質問に答えた。
Audirvana Studioの大きな特徴は、いままで買いきり(永続ライセンス)だったAudirvanaがRoonのように年額または月額を払って使用するサブスク方式に変更となったことだ。価格は年額69.99ドル(約7650円)または月額6.99ドル(約765円)だ。5月16日から全世界同時公開する。すでにAudirvana 3.5(従来版)のライセンスを購入している人は、今後もサポートが打ち切られることなく使い続けられるが、メンテのみになるようだ。
Manuel氏はサブスク方式の利点は「人々が新規機能を欲したときに、すぐそれが手に入ることだ」と語っていた。新機能や新フォーマットへの対応など、ソフトは常に進化するものであり、人々が満足できるように彼らが継続的に動いていくために必要な選択だという点を強調していた。
「例えば、Spotify HiFiやAmazon Music HDなど、新しい高音質音楽配信サービスをサポートする予定はあるか?」という質問にManuel氏は、「様々な高音質サービスが出てきているのは良いことだし、我々はそうしたパートナーと関係を持ちたいと考えている」と返答し、その上でサブスク方式が必要だとも語っている。
Damien氏はイコライザーについて聞かれた際に、現状では搭載していないが今後は搭載するかもしれない、それもサブスク方式の利点だともコメントしていた。
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