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コロナ禍で増収増益を果たしたシャープ、そして発売から1年が経過したマスク

2021年05月16日 09時00分更新

 シャープが発表した2020年度(2020年4~2021年3月)連結業績は、売上高は前年比7.2%増の2兆4259億円、営業利益は61.5%増の831億円、経常利益は25.9%増の631億円、当期純利益は288.0%増の532億円と、増収増益の結果となった。

シャープが目指す方向性

 シャープ 代表取締役社長兼COO の野村勝明氏は、「営業利益は前年比1.6倍、最終利益は3.9倍と大幅な増益となった。最終利益は公表値を上回る着地であり、業績は順調に回復した。とくに、白物家電などが好調に推移したスマートライフの営業利益は、前年度比1.8倍となった」と記者会見で説明。戴正呉会長兼CEOは、社内向けメッセージを通じて、「新型コロナウイルスの長期化や、半導体不足などの影響を受けるなかでも、前年に対して増収増益となり、売上高、営業利益、最終利益は、公表値を上回る結果となった。とくに売上高と営業利益は、コロナ前の2018年度を上回る水準にまで回復している。加えて、フリーキャッシュフローの黒字化も果たすことができた」と報告した。

2020年度連結業績

 セグメント別業績では、家電をはじめとするスマートライフの売上高が前年比3.4%増の8799億円、営業利益は79.7%増の715億円の増収増益。コロナ禍において、空気清浄機や洗濯機や調理家電なども好調だったという。また、テレビや液晶ディスプレイデバイスなどの8Kエコシステムの売上高は前年比11.2%増の1兆2829億円、営業利益は31.5%増の173億円。PCやタブレット向けディスプレイや、大型ディスプレイが伸長したほか、完成品のテレビも、日本や米州などで売上高が増加したという。ICTは、売上高が前年同期比0.4%増の3589億円、営業利益が25.0%減の154億円。PC事業ではGIGAスクールをはじめとした教育向けPCが伸長したという。

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