参考書代わりにスマホ!?
通勤電車の中ではスマホを見るという大人は多いだろう。高校生たちも通学時に電車ではスマホを見ていることが多いようだが、何をしているのだろうか。
もちろん大人と同じようにSNSを見たり、返信したりする時間に当てている生徒もいる。気晴らしに音楽を聞いたり、YouTubeを見る時間にしているケースもあるようだ。その一方で、スマホを使って学習している生徒も少なくない。
スマホは暗記モノ、リスニングに向いている
「単語帳アプリを使って暗記の時間に当てている。時間は限られているけれど、短いほうが集中できると思う」とある高校生は言う。単語帳アプリを使えば、自分の暗記したいもので自由に単語帳が作成可能だ。「Anki」「Quizlet」「自分で作る単語帳WordHolic!」など様々なアプリがある。教科によっては、一問一答系のアプリを使うこともあるそうだ。
「見返したいノートとか参考書とかはスマホで撮影しておいて電車で見 ることもあるし、気分転換に洋楽とかを聞いてリスニングの練習をすることもある。好きな歌詞とか覚えれば、英作文とかスピーキングにも使えると思う」。
満員電車では、教科書や参考書を開いたり、問題集などを解くことなどは難しい。その点スマホなら場所を取らないし、アプリを使えば様々なことができ、イヤホンを使えば音も気にしなくて済むというわけだ。学生たちはスマホも上手く学習に活用できているようだ。大人も見習えるところがありそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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