週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

アルコール依存症治療アプリを用いた臨床試験が岡山市立市民病院で実施

2021年05月10日 20時00分更新

 CureAppは5月10日、同社が研究開発を進めるアルコール依存症治療アプリを用いた臨床試験が岡山市立市民病院で実施されると発表した。

 アルコール依存症への対策として、国内では2013年にアルコール問題の発生・進行・再発の予防のための計画策定と実施を定めた「アルコール健康障害対策基本法」が制定された。だが、アルコール依存症に対して有効とされる認知行動療法や薬物療法などの専門的治療を受けている患者は国内ではおよそ5万人に過ぎず、100万人以上が未治療と推定されている。この治療ギャップの原因として、専門の医療機関が少ないことに加えて、患者が専門医療機関の受診に気後れすることが挙げられている。またアルコールによる身体疾患で内科に入院を要した患者でさえ、アルコール依存症専門治療を受ける者はごく一部にとどまっている。

 同社は、近年、新しい治療法として注目される治療用アプリを用いて一般内科でアルコール依存症治療ができれば、これらの課題を解決できる可能性があると考えた。そこで以前より「岡山アルコール依存症早期支援ネットワーク」においてアルコール依存症の早期支援に取り組んでいた岡山市立市民病院と共同で、アルコール依存症患者に対する治療用アプリの有効性・安全性を検討するための臨床試験を実施することが決定されたとのこと。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります