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2万円台で機能は必要十分! Y!mobile初の5Gスマホ「Libero 5G」

2021年05月05日 12時00分更新

 Y!mobile初の5G対応Androidスマホ「Libero 5G」(ZTE製)を使ってみました。価格は4月8日に発売当初は新規・機種変更が3万1680円で、乗り換えの場合は1万5840円でしたが、4月28日現在、新規・機種変更が2万5980円、乗り換えが7920円に値下がりしていました。5Gスマホの中では最も安い価格帯のモデルです。

大画面は見やすいが、価格相応なところも……

 ディスプレーは約6.5型のTFT液晶で、解像度はフルHD+(2340×1080ドット)。上位モデルが採用する有機ELではありませんが、明るく、小さな文字もクッキリと表示され、視認性には遜色はない印象。「YouTube」や「Netflix」などを楽しむにも十分なサイズ・画質と言えるでしょう。

約6.5型のフルHD+ディスプレーを搭載。サイズは約77×166×9.2mmで、重さは約201.7g

 画面が大きいことに加えて、ベゼルが太めなので、横幅は約77mmもあります。ベゼル幅を測ってみたところ、背面から回り込むサイドフレームを含むと、左右は約3mm、上は5mm、下は9mmありました。昨今のスマホとしては、かなり太めで、そこは価格なりという印象です。

大画面なので写真や動画を表示すると迫力が感じられる。ただし、ベゼルは太めだ

 カラバリはブルー、ホワイト、レッドの3色から選べます。筆者が借りたのはレッドですが、強めの光沢仕上げで、カメラ部を除き、背面の指紋センサーから側面のボタンまで、ひたすら赤。潔くシンプルなデザインで、多くの人に好まれそうです。

背面パネルからサイドフレームまでが同色のシンプルなデザイン

光沢が強めで美しい仕上がり。指紋センサーは素早くロックを解除できるほか、なぞって通知パネルやマルチタスク画面を表示させたりもできる。なお、顔認証には対応していない

 ハードウェアの面で気になったのは、底面にしかスピーカーが搭載されていないこと。イヤホンを使わずに音楽を聴いたり、動画を見たりすると、物足りなく感じました。また、この価格帯の機種では珍しく、イヤホンジャックがありません。イヤホンは、同梱の変換アダプターを用いて、底部のUSB Type-Cポートに挿す仕様です。

右側面に音量キーと電源キーを搭載

上部にSIMとmicroSDのスロット。SIMはnanoサイズでY!mobileのロックがかかっている。micoSDは最大512GBまで対応

底部にUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載

パフォーマンスはミッドレンジとしては上々

 CPUはSnapdragon 690 5G(最大2.0GHz)を採用。多くの5Gスマホが採用するミッドレンジ向けのチップセットですが、筆者がベンチマークを測定したところ、かなりいいスコアでした。Snapdragon 6シリーズ(600番台)ではありますが、7シリーズ(700番台)並みと考えていいでしょう。実際の使用感としても、ミッドレンジというよりミドルハイに近い印象。カメラの撮影モードの切り替えや、マルチタスク操作などで、ややもっさりと感じることがありましたが、日常的な操作でストレスを感じることはなさそうです。

「GeekBench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。4G向けのSnapdragon 6シリーズよりは、かなり処理速度は速い

 メモリーは4GBで、ストレージが64GB。microSD(最大512GB)を装着できるので、写真や動画をたくさん撮る人も安心です。バッテリー容量は3900mAh。フル充電で1日は持ちそうです。

使用するアプリやシーンによって電池消費を節約できる機能も備えている。1週間ほど使ったが、1日で電池がなくなることはなかった

 5GはSub 6のみの対応。5G対応エリアで通信速度を計測してみたところ、下り300~700Mbps程度を記録。「ソフトバンク」ブランドの5G端末と同じように繋がると考えてよさそうです。なお、クイック設定パネルに「5G」のアイコンがあり、5Gのエリア外で、簡単に5Gをオフにできるのは節電の面で便利だと感じました。

ソフトバンクの5Gが開通している渋谷エリアで通信速度を計測。場所によっては、下り700Mbpsを超えるスピードを記録した

クイック設定パネルの「5G」をタップして、5G通信のオン・オフが可能

5Gで使いたいアプリを登録し、必要なときだけ5Gにアクセスする設定も可能

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