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普及が進む、新4K8K放送対応機器、一方で購入動機は放送視聴ではないという現実も

2021年04月28日 09時00分更新

 一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が定期的に実施している4K8K放送サービスに関する認知度調査の最新の結果が4月21日に発表された。

思いのほか進んでいない新4K8K放送の視聴

4K8K衛星放送の視聴経験は5~6%程度で低迷している。さらに昨年5月の調査からポイントを下げた。

 これによると、2018年12月にスタートした新4K8K衛星放送の視聴経験が、わずか5.3%と低迷していることがわかった。業界では、東京オリンピック/パラリンピックの開催時までに、1000万台の視聴可能機器の普及を目指しているが、「4Kテレビの浸透が進むものの、新4K8K衛星放送への興味醸成、理解促進がさらに必要である」と反省する。放送開始から2年以上を経過した新4K8K衛星放送だが、基幹的な役割を果たす放送インフラになるには、まだまだ遠い道のりとなる。

 A-PABが行っている「4K8K放送市場調査」は、全国47都道府県に居住する20~69歳の男女を対象に、新4K8K衛星放送が開始される前の2016年6月から定期的に実施しており、今回で10回目となる。毎回5000人から有効回答を得ている(2017年7月調査は6000人)。

 5.3%という数字は、2020年5月の前回調査の6.0%から微減となっている。

 視聴場所では、「自宅の4Kテレビまたは8Kテレビ」が67.3%、「電気店の店頭」が42.5%、「イベント」が14.3%となっている。また、新4K8K衛星放送の視聴経験者のうち、画質や臨場感に対して、「非常に満足できる」との回答が37.2%、「まあ満足できる」が49.6%と、合計で86.8%に達し、視聴経験者の満足度が高いことがわかった。

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