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ブロックチェーン技術を基盤とするNFT(非代替性トークン)を活用

書店でNFT活用の「デジタル付録」展開へ、集英社やKADOKAWAなど4社が検討中

2021年04月14日 18時30分更新

メディアドゥ公式サイト

 メディアドゥとトーハンは4月12日、ブロックチェーン技術を基盤とするNFT(非代替性トークン)を活用した「デジタル付録」のサービスを開始すると発表した。本サービスに関する技術開発は2021年夏ごろの完了を予定しており、サービス展開は年内を目指すとしている。すでにKADOKAWA、講談社、集英社、小学館と本施策の検討を開始しているという。

 NFTとは、ブロックチェーン上で資産を管理する仕組みの一つ。NFTによるデジタルの収集品は個数が制限され、一つ一つが個別の価値を持つ。本サービスは、書店で出版物を購入した読者に、NFTを活用したコンテンツを付与するというもので、紙書籍に限定版デジタル付録(動画、音楽なども可能)を付けるなどの施策が可能になる。

 また、付録を手にしたユーザーを把握できるため、この把握したデータを活用することで、書籍を購入したファンに対してダイレクトマーケティングをすることが可能になるという。さらに、実物の付録に比べ配送や管理などの運用が効率化されるため、店舗を限定せず、多様な複数の企画を同時並行で実施できる。

 メディアドゥは今後、デジタル付録のほかにも複数のプロダクトと連携し、NFTを活用した企画を提供していくという。また、デジタル付録などNFTの限定コンテンツをダウンロードし、ユーザー同士で鑑賞したり、販売したりすることができる「メディアドゥNFTマーケットプレイス(仮称)」の提供も今夏より開始する予定だ。

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