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「GO-NET FM/センター接続サービス」

GO-NET Japan、ブロックチェーンプラットフォームで決済情報中継サービスを開始

2021年04月06日 18時00分更新

GO-NET FM/センター接続サービス

 Global Open Network Japanは4月5日、ブロックチェーンプラットフォーム「GO-NET」の最初のサービスとして「GO-NET FM/センター接続サービス」の提供を開始した。

アカマイ・テクノロジーズと共同開発したブロックチェーンプラットフォーム「GO-NET」

 GO-NETは、アカマイ・テクノロジーズと共同開発したブロックチェーンプラットフォーム。GO-NET FM/センター接続サービスは、クレジットカード利用時の販売承認(オーソリ)における加盟店/決済センターとクレジットカード会社のデータ中継を担うサービス。決済データ(Financial Message)を改ざん不可能な形でブロックチェーンに記録するとともに、クレジットカード会社が負担するネットワークコストの大幅な削減を可能にするという。本サービスの特徴は以下の通り。

・既存の国内ペイメントネットワークに比べ安価なサービス提供価格
・改ざん耐性・障害耐性など、ブロックチェーン本来のセキュリティー・可用性を保持
・秒間10万件の処理能力とエンドツーエンドで概ね2秒以内のレスポンス
・決済業界のグローバルセキュリティー基準PCI DSS認定を取得
・アカマイの世界各地のサーバー網と経路最適化技術により、決済通信が高速に
・アカマイプラットフォームが有する各種セキュリティー機能が、サイバー攻撃などのリスクを大幅に低減
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の厳格なクラウドセキュリティー基準もクリアし、決済インフラに求められる信頼性を確保

 キャッシュレスの裾野拡大が進む中、少額決済シーンでの加盟店手数料収入に占めるネットワーク利用料の割合が高まりアクワイアラー(加盟店契約会社)の収益を圧迫するなど、業界のコスト構造に起因する様々な課題が顕在化している。同社は、キャッシュレス化のさらなる加速のためには、このような課題の根本解決が不可欠であるとして、新時代のキャッシュレスを支える新たなインフラとして本サービスを開発した。

 2020年12月にセイコーソリューションズのCREPiCO決済情報処理センターと接続し、クレジットカード会社の三菱UFJニコスをローンチカスタマーとして試験運用を開始。最終的な品質チェックを実施のうえ、4月5日よりサービス提供を開始した。

 本ービスで実装するFinancial Message送信機能は、金融取引電文フォーマットの国際標準規格であるISO8583を採用し、決済業界のグローバルセキュリティー基準であるPCI DSS認定も取得した汎用性・信頼性の高いデータ送信機能であり、今後展開するすべてのGO-NET製品の基礎になる。今後はFinancial Message機能に様々な機能を付加した新たなサービスを順次展開していく予定だ。

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