3月15日に発売された「横浜LOVE Walker」。表紙を飾った三浦大輔監督と佐野恵太選手の対談企画で、本誌では紹介しきれなかったエピソードを公開!
チーム愛の話から、三浦監督が入団したばかりのころの話に
佐野 他球団のことはわかりませんが、先輩や監督、コーチ、球団の方々に、野球に集中しやすい環境を作ってもらっていると実感しています。ロッカーでもベンチでも、本当にいい雰囲気を作ってもらっていますね。
三浦 昔のプロ野球の世界って、縦社会のイメージだったけれど、それが時代と共に変わっていって、現在は理不尽なものはどんどんなくしていこうという方向に進んでいるよね。
佐野 監督がプロ入りした頃は、まだ縦社会だったんですか?
三浦 ……うん。怖くて、先輩とはうまくしゃべれなかった(笑)。先輩方は黙々と練習していて、特にひと回り以上、年齢が離れた先輩には、緊張して話しかけづらかったなぁ。
佐野 今の話を聞いてびっくりです。今は先輩方が話しやすい雰囲気を作ってくれていますから。いい時代に入団しました(笑)
三浦 まぁ、いいものは残して、変えられるものは変えて。今のスタイルの全部が全部、正解というわけでもないから。その時々によって変えていけばいいんじゃないかな。
「自分は何LOVE?」という質問に、三浦監督が「永ちゃんLOVE」と即答
三浦 中学生のころから好きです。著作「成り上がり」は本当に好きで僕のバイブル。何度も読み返しています。そのたびに新しい発見がある。実はキャンプにも持参しました。監督としての立場で読むと、また違った気づきがあるかもしれないと思って。
佐野 僕ももちろん矢沢永吉さんは知っていますし、曲もたくさん聞いたことがあります。でもやっぱり一番強いのは、三浦監督が敬愛されている方というイメージです。(本誌の方で)「1日だけ誰かと入れ替われるなら」という質問でも、矢沢さんになって武道館で熱唱したいと仰ってましたね(笑)。
三浦 何か奮い立たせてくれるものがあるんだよ。男としてかっこいいんだ。Youtubeの公式チャンネルがあるから、佐野にも一度見てほしい。
「横浜一心」というスローガンについて
三浦 監督就任にあたって、僕の中で一番大きなテーマだったのが「結束」。一軍の投手コーチ、ファームの監督とやらせてもらって強く感じたのは、一軍とファームを切り離すのではなくて、一つのチームでなければいけないということ。試合に出ている選手もベンチにいる選手も、ファームにいる選手も、チームのために戦っている。もちろん僕たち監督やコーチ、裏で支えてくれるスタッフもそうです。さらに言えばスタンドで声援を送ってくれる人、テレビやラジオで応援してくれる人。横浜だけではなく全国にたくさんいるファンの方たちも。
最初はストレートに「結束」というのも考えたんですが、ちょっと単純かなと。次に出てきたのが「横浜結束」でしたが、どうも語呂が悪い。いろいろ悩んでいる時に、すっと降りてきたのが「一心」という言葉だったんです。それで「横浜一心」。実は「心一」というのも考えたのですが、なんか名前みたいで違うかなと(笑)。
三浦監督が佐野選手に期待すること。ホームラン30本と雨の日のアレ
三浦 佐野の魅力は勝負強いバッティングだから、ここという時にしっかり打点を稼いでほしい。ホームランは多ければ多いほどいいけど、30本くらい打って欲しいな。
佐野 全力を尽くします! でもあえて言っておきます。“期待しないでくださぁ~い”(笑)。
三浦 じゃあダンスに期待しよう。あの華麗なステップ!
佐野 あれは雨天中断の時ですよ(笑)。できれば雨は降らないで欲しいです。
三浦 そうだったね。でも雨で待っているファンの方たちを楽しませるのはいいことだから。
佐野 球場に足を運んでくれた方たちが喜んでくれるなら披露したいと思います。今年は入江(大生)あたりも巻き込んじゃおうかな(笑)。
取材・文/小貫正貴
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