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OneMeshにも対応だから手軽にエリア拡張が可能

TP-LinkのIPv6 IPoE方式対応Wi-Fi 6ルーター「Archer AX73」登場!6本アンテナでパワフルながら1万3600円の高コスパ

2021年04月02日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII.jp編集部
提供: ティーピーリンクジャパン

 2019年に認定が始まったWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)規格は、昨年から対応のルーターや製品が次々発売されるようになり、ようやく次世代Wi-Fiへの移行が本格化した。そんな中、ネットワーク機器を手掛けているTP-Linkから高コスパなWi-Fi 6対応ルーター「Archer AX73」が発売された。

 4804 Mbps (5GHz帯) + 574 Mbps (2.4GHz帯) のデュアルバンドと、パワフルながら1万3600円と超お手ごろ価格な設定の本製品。製品をお借りできたので早速その実力を検証してみた。

TP-Link「Archer AX73」のパッケージ

6本のアンテナがそそり立ち、デザインも斬新

「Archer AX73」の外観は、ハイエンドクラスばりのアンテナがそそり立つ平置きタイプのボディー

 まずは外観から。6本のアンテナがそそり立ち、うろこ状の鎖帷子のようなベンチレーションホールが天板に敷き詰められたデザインは、Wi-Fiルーターとしてはかなり斬新。ミドルハイクラスながら装着されている6本のアンテナは、4本が5GHz帯、2本が2.4GHz帯用に分けられており、角度を変えられるので設置場所に合せて最適化が図れる仕様になっている。また、ベンチレーションホールは、単なるデザインだけでなく排熱のため通気性を高めており、熱による性能劣化を軽減させる効果がある。

ベンチレーションホールは排熱のため通気性を高めたデザイン

 背面にはギガビットWANポートとLANポート×4で、そのうち2つは静的リンクアグリゲーションに対応。対応NASなどと接続すれば、アクセス速度の向上や同時アクセスによる負荷の軽減になる。側面にはUSB 3.0ポートも備えるので、HDDなどを接続すれば簡易NASにもなる。

背面には、WANポートとLANポート×4を備え、2つは静的リンクアグリゲーションに対応

右側面には、USB 3.0ポートを備えており、簡易NASのような使い方ができる

LEDランプは、すべて正面に備わっている

 サイズは272.5 (W)× 147.2 (D)× 49.2(H)mm。底面には、壁掛け用のフック穴も備えているので、壁にかけての利用も可能。アンテナの可動範囲にも影響を与えないので、設置したい場所に合せて利用できる。

IPv6 IPoEに対応し光回線を最大限に活かす

 本製品は、TP-LinkのWi-Fi 6対応製品としては初めてIPv6 IPoE方式に対応したことが大きなポイントだ。IPoEは「IP over Ethernet」のことで、ユーザー認証を必要とせずLANと同様にEthernetを使ってIPパケットを伝送する方式。従来のPPPフレームをカプセル化するPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)方式では、オーバーヘッドが生じるだけでなくトラフィックが集中して混雑しがちだったところを、IPoE接続なら改善されることで、より高速にアクセスできるようになる。

 ネットワークもIPv6網となり、従来のIPv4の通信はIPv6パケットにIPv4パケットを内包するIPv4 over IPv6によりアクセス可能。フレッツ光ネクストをはじめとした光通信網を利用する対応プロバイダーで利用可能だ。

 Wi-Fi 6の機能に関しては、4×4 MU-MIMOに対応し、複数のWi-Fi対応デバイスと同時に通信するOFDMA技術もサポート。複数のデバイスと同時接続しても、高速なやり取りが可能だ。また、4KやVRの動画といった負荷の高い通信も、1024-QAM 技術や2倍の帯域幅をもつHT160 、6ストリーム同時通信に対応することで、快適な視聴を実現している。

 ビームフォーミングにも対応しており、非対応デバイスでも位置を推測して電波強度を高めることが可能。本製品1台でも広い範囲でより高速な通信ができるようになっている。

 CPUは1.5GHzの3コアを採用。最大接続台数は80台とハイスペックモデルにも引けを取らない仕様でありながら、1万円台というコスパが高い製品なのである。

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