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SEO対策でもPDCAサイクルが重要、SEOのプロに指南を受ける

2021年05月07日 11時00分更新

名取「例えば、『可動式フェイスシールド』のページを例にとれば、『可動式フェイスシールド』と検索した時の順位が、修正や加筆以前より上昇すれば大成功ですよね。

 でも、『可動式フェイスシールド』というキーワードでは競合が多く、上位化しないことも考えられます。そうした場合は、メインキーワードを『軽量可動式フェイスシールド』に変えてみるんです。

 その場合は、文中の『可動式フェイスシールド』という説明文を『軽量可動式フェイスシールド』にすべて変えてみるといった対策ができます」

ーー連載第2回の「キーワードの変更」というテーマに戻ってきましたね!

名取「そうです。それも大事なPDCAのひとつになるんですよ。結果が出ないときにも、原因に応じて、さまざまな手法で改修を試みることが大切です。

 あるいは、思わぬ関連キーワードで、検索結果が上位化するというケースもあります。『可動式フェイスシールド 固定可能』という検索キーワードを特に意識していなかったのに、『可動式フェイスシールド 固定可能』で上位化していたといった場合です。

 その場合は、文中に、『固定可能』というキーワードにまつわる詳細な文章を追加していけばいいんです」

――特定の意図しないキーワードで上位化した場合も、それを活かすということですね。

「可動式フェイスシールド」で上位化するパターンの一例

  • 可動式フェイスシールド 蒸れない
  • 可動式フェイスシールド 髪型が崩れない
  • 可動式フェイスシールド 固定可能

名取「こうした作業を地道にやっていくことが、SEOのPDCAの一部だと考えています」

―――そうなると、終わりがないような気もする……。

名取「弊社では毎月、膨大な検索上位サイトのビッグデータの収集と分析を行なっていますが、上位サイトやページを分析すると、上位化しているページには、『文字量が多い』という傾向があるんですよね。

 その理由は、今回の連載で『共起語』『共起文章』を書き加えた際に、文字数が多くなったことと同じです。

 単に『文字数を多くすれば検索エンジンで上位化する』というわけではなく、必要な情報や、ユーザーにとって有益な要素を積極的に加えていくと、自ずと、文字量が多くなるということです。

 一度の文章の加筆で止めず、『よりよい情報=グーグルが上位化させたくなる情報』を継続して増やしていくべきでしょう。また、ページ内の文章を改変すると、思わぬキーワードで上位化することもあります」

検索結果での上位化と、文字量の関係

× とにかく文字数を稼ぐために、1ページあたり5000文字位の文章を入れる→無意味に文字量が増えるだけで、上位化にはつながらない

 ユーザーニーズの高い文章を作るために、共起語や共起文章を使い、必要な情報は詳細に説明する→上位化につながり、結果的に文字数が多いページになる

ーー改修を一度して満足せず、再改修案の決定(P)、改修(D)、計測(C)、次の改善(A)のPDCAサイクルを続けていくことが大事なんですね。

〜次回に続く!〜

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