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プロセッサーあたり最大64の「Zen 3」コアを搭載

AMD、サーバー向け第3世代EPYC 7003シリーズを発表

2021年03月16日 15時30分更新

「AMD EPYC 7003」シリーズ

 AMDは3月16日、サーバー向けプロセッサー「AMD EPYC 7003」シリーズを発表した。価格は913米ドルから。

 AMD EPYC 7003シリーズは、プロセッサーあたり最大64個の「Zen 3」コアを搭載し、コアあたりのキャッシュメモリーを引き上げるとともに、「EPYC 7002」シリーズの特長であるPCIe 4接続とメモリー帯域幅に対応する。

 また、セキュリティー機能「AMD Infinity Guard」と、SEV-SNP(Secure Encrypted Virtualization-Secure Nested Paging)を搭載。SEV-SNPは、EPYCプロセッサーに搭載されている既存のSEV機能を拡張したもので、強力なメモリー整合性の保護機能を追加して隔離された実行環境を構築し、悪意のあるハイパーバイザー攻撃を防ぐ機能。

 シミュレーションや大規模なデータセット、複雑なモデルを使用する高性能計算(HPC)向けに、入出力とメモリースループットを改善。Zen 3コアによりHPCワークロードのパフォーマンスは競合製品と比べて最大2倍としている。

 クラウドプロバイダー向けには、最高レベルのコア密度、高度なセキュリティー機能、競合他社と比較して最大2倍という整数演算パフォーマンスを提供する。

 エンタープライズ向けに、トランザクションデータベース処理を最大19%向上し、Hadoopビッグデータ分析のソートを最大60%改善させるほか、競合製品よりも61%優れた価格性能比を実現したとする。加えて、柔軟なハイパーコンバージドインフラストラクチャー向けの性能を備えるなど、CIOがデータを実用的なインサイトに迅速に変換できるよう支援する。

 2021年末までに、全世代のEPYCプロセッサーを使用した400以上のクラウドインスタンスと、第3世代EPYCプロセッサーを搭載した100の新しいサーバープラットフォームが登場する予定。

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