メイン用でも家庭用でも使えるコスパモデル
11万円台でRyzen 7 4800H搭載、デスクトップに比肩する実力を備えた15.6型ノート「mouse X5-R7」
大きく見やすい画面と、軽快に打鍵できるキーボードが使いやすい!
ディスプレーのサイズは15.6インチと大きめ。フルHD(1920×1080ドット)の解像度、上下左右178度の高視野角、映り込みの少ないノングレアと、見やすく使いやすいものとなっているのが好印象だ。
左右ギリギリまで余白を削った狭額縁デザインを採用し、大きな画面ながらも本体サイズはしっかりと小型化されているのがうれしい。
天板デザインは、紅色に銀のマウスロゴがデザインされたシンプルなもの。梨地のアルミのような質感となっているので派手さはなく、高級感のあるものとなっている。
使い始めてスグに気づくのが、キーボードが打ちやすいこと。これは小さく削られたキーがなく、配列も素直で、押し間違いが少ないというのが一番の理由だ。さらに、しっかり押せる約1.4mmのストローク、約18mmと余裕のあるキーピッチ、適度なクリック感もあって、心地よく打鍵できることも大きく影響している。
タッチパッドは大きくて操作しやすいだけでなく、素早く機能をオフにできるのが面白い。少々見づらいが、左上の「・」部分をダブルタップするとオフになり、キー入力時の誤操作を防げるのだ。マウスを使う場合はオフにしておきたくなるが、その切り替えが、片手で簡単にできるというのが便利だ。
話をキーボードに戻そう。キーボードはバックライトを搭載しているため、暗い部屋でPCを使いたいときでもキーを見失うことなく入力できる。これは皆が寝静まった後のリビングで仕事をする場合や、同室の家族を起こさないように使いたい場合に重宝する。
15.6インチの大型ノートというだけあって、付属のACアダプターは90Wと容量が大きく、サイズも大きめ。モバイル用途で使う製品ではないのでそれほど気にならないが、設置時にはACアダプターの置き場所も考えておくといいだろう。
ちなみに、mouse X5-R7はUSB Type-Cから充電可能なUSB Power Delivery(90W以上の出力が可能なType-C AC充電器が必要)に対応しているが、このACアダプターのプラグは電源専用の丸ピンとなる。
インターフェースは必要十分! 最新のWi-Fi 6や有線LAN装備でネットワークも万全
使用時に気になるインターフェースをチェックしていこう。本機に搭載されているのは、HDMI出力端子、USB 3.0(Type-A×2、Type-C)×3基、USB 2.0 Type-A、有線LAN端子、ヘッドフォン/ヘッドセット(ミニジャック)、micro SDカードスロットなどだ。
薄型モデルとなっているものの、しっかりと有線LAN端子まで搭載されているのがうれしい。最近はWi-Fiが主流とはいえ、安定した高速通信ができる有線LANは、信頼性の面で優れているからだ。
なお、Wi-Fiは最新のWi-Fi 6に対応。最大2.4Gbpsで接続できるので、自宅に高速なWi-Fiルーターを導入しているというのであれば、こちらをメインで使うのもいいだろう。
インターフェースとは少々異なるが、特殊な機能として紹介しておきたいのが、Windows Hello対応のカメラを搭載していることだ。
生体認証というと、セキュリティーを高めたいビジネス向けのモバイルノートPCに搭載されているものだという先入観があるが、実はコレ、家庭用のPCにおいてもかなり使える機能なのだ。
家庭用のPCでは、ユーザー管理が面倒だという理由でパスワードを設定せず、ローカルアカウントのみで利用しているという人は多いだろう。家族しか使わないということもあり、多くの場合はこれでも問題ない。しかし、大切な仕事のファイル、見られたくないブラウザーの履歴、各サイトのアカウント情報まで丸見えとなるため、トラブルの原因となりやすい。とくに注意しておきたいのが、ショッピングサイト。クレジットカードを登録したままだと、知らないうちに家族が勝手に注文してしまう可能性もある。
こういったトラブルを未然に防ぐためにも、アカウントの作成とユーザー管理は徹底しておきたいのだが、サインインやロック解除時のパスワード/PIN入力が面倒で、どうにも後回しにしがちだ。
この面倒な手間を省けるのが、生体認証の強み。顔認証対応のカメラが搭載されているmouse X5-R7であれば、カメラに顔を向けるだけでサインインが完了するのだ。もちろん、アカウントも自動で選択されるため、サインイン時に選ぶ必要はない。ディスプレーを開いた数秒後には自分のアカウントでサインインが完了し、すぐに使い始められる。
認識にかかる時間は1秒もないため、画面ロックの解除もストレスなし。ちょっと席を外すときでもロックしやすくなるため、誰も使っていないと勘違いされ、勝手に操作されてしまうという心配もなくなるわけだ。
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