車いす陸上競技選手の佐藤友祈氏がプロ転向
モリサワと所属契約を締結
モリサワと車いす陸上競技選手の佐藤友祈氏がリモートでの記者会見を開催。佐藤友祈氏のプロ転向を発表した。
佐藤友祈氏は静岡県出身、岡山市在住の車いす陸上競技選手。2010年の病から脊髄炎を発症し、障害者手帳の交付を受けた。2012年のロンドンパラリンピックで、パラアスリートに感銘を受けたことから競技を開始。
2014年からは、同じく車いす陸上競技選手の松永仁志氏に師事し、2016年にはリオ2016パラリンピックの2種目で銀メダルを獲得。東京2020パラリンピックへの出場も内定している。
2021年の1月には、それまで所属していた実業団チーム「WORLD-AC」から独立し、5年間務めた企業を退社。この度、モリサワと所属契約を締結し、同時にプロ転向をすることとなった。
森澤彰彦氏「佐藤選手の姿勢に感銘を受けた」
モリサワ 代表取締役社長の森澤彰彦氏は、「昨年、佐藤友祈氏がプロ転向をすること、所属先を探していることを仕事のつながりの中で知った。はじめは(開催まで間もない)この時期に、プロ転向をするという決断に驚いたが、5年以上勤めた企業を退職され、所属していたチームからも独立するという佐藤選手の姿勢に感銘を受けた。
世の中には有力な企業が多い中で、私たちのような小さな企業のオファーを受けていただけるかと心配もあったが、SNSを通じたやりとりの中で、私たちのメッセージを好意的に受け取っていただき、今回の締結に向けて一気に話が進んだ。
佐藤友祈選手は、みんなが明るく楽しみ、挑戦する社会を作っていく可能性を持っている選手。パラスポーツ振興にも寄与してくれると期待している」と話した。
佐藤選手は、「環境が大きく変わることが、自分にとって成長の機会になると思っている」とコメント。また、パラスポーツに関しては「過去に、車いす陸上競技の2種目(400mと1500m・車いすT52)で同日に世界記録を更新した。新聞やネットでニュースにはしてもらえたが、メディアでは大きな話題にならないと感じたことがあった。このままでは東京2020パラリンピックで活躍しても、それが大きく盛り上がるイメージは持てなかった」と過去の思いも打ち明け、「自分がプロとして活躍し、パラスポーツの振興にも力を受けていくことで、子どもたちが夢を持てるような選手になりたい」と話した。
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