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D1GP2020シーズンが年をまたいで閉幕! 2021年のスケジュールも決定

2021年02月07日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光

【第8戦・単走】小橋選手が単走優勝
横井選手が単走チャンピオンに輝く

藤野選手

朝も修理を行なう横井選手のマシン

 シリーズチャンピオンが決まった翌朝。横井選手と藤野選手による単走チャンピオン争いと、シリーズチャンピオン2位争いに注目が集まりました。ですが、両者とも前日のレーシングアクシデントでマシンは大きく破損。長時間の修理が必要なのですが、1月30日の筑波サーキットは夜7時以降の場内立ち入り禁止。よって両名とも近くのガレージを借りて夜通しの修理を実施。翌朝、再搬入して事なきを得ました。

単走の横井選手

単走の藤野選手

 単走で先に走行したのは横井選手。前半セクションで得点を稼いで98.8を記録。藤野選手はメインストレートの切り返しやヘアピンでの角度不足で97.8点と及びません。2本目は1本目の得点を上回ることができず、横井越えならず。やはり手首の怪我が響いているのでしょうか? ともあれ、両名とも全車の走行が終えた段階で、2名の順位を待ちます。つまり横井選手の前に何名が入り、横井選手と藤野選手の間に何名入るのか……。

齋藤選手

 まずはポイントボードのトップを塗り替えたのが、川畑選手と同じくGRスープラを駆る齋藤太吾選手(FAT FIVE RACING)。前日の反省を活かし98.88をマーク。久々に斎藤選手らしい走りに会場は沸きます。

中村選手

 その記録を上回ったのが前日単走優勝を決めた中村選手。1本目の99.24は、彼らしい豪快さに満ちたものでした。ですがベテラン2名を上回ったのが、2020年シリーズチャンピオンを決めた小橋選手。

小橋選手

 2本目に中村選手を上回る車速からの角度あるドリフトをみせて98.35を記録。この結果、横井選手が4番手、藤野選手が9番手となり、横井選手の単走シリーズチャンピオンが決まりました。

川畑選手

 TOYO TIRES勢は、川畑選手は前日を上回る96.07を出すも16番手でギリギリ追走トーナメント進出。

松井選手

松山選手

 松井選手は5番手、松山選手は8番手と前日の雪辱をはたしました。

エヴァ初号機GRスープラを駆る村上選手

 ですがエヴァ初号機GRスープラは、残念ながら覚醒せず22番手で追走トーナメント進出に至りませんでした。

単走優勝した小橋選手

 単走優勝した小橋選手は「単走優勝は単走のシリーズもかかっていたので、結局ポイント差で横井選手の優勝となったんですけど「あわよくば」「獲れればな」と思っていたので、そこは欲張ってみたんですけどね」と残念そう。「前日とセットアップを変えて、それがうまくいって、全体的なコーナリングとストレートスピードも上がって、それで結果点数を上げることができたかな、と思います。」と勝因を語りました。

【第8戦・追走】小橋選手が圧巻の走りで、シーズン5勝目
そして2番手争いは……

第1ヘアピンのイン側でエンジンが止まってしまった川畑選手

 トーナメント戦の1本目は、小橋選手対川畑選手。しかし川畑選手のマシンは電装系にトラブルが出てしまい、直前までピットは作業に追われることになりました。マシンは動いたものの、小橋選手先行の1本目にヘアピンの侵入でミスをしてインカット。そのままエンジンが止まってしまいリタイアとなりました。

松山選手対藤野選手の対戦

 続くは藤野選手対松山選手というTOYO TIRES同士の対戦。藤野選手としては、ここで勝ち上がると小橋選手へのリベンジマッチが待っています。ですが、マシンに違和感があったのか、走りが慎重になってしまった様子。得点は同点だったものの、先行走行時のDOSS得点が伸びず、松山選手の勝ちとなりました。

末永(正)選手と松井選手の対戦

 TOYO TIRES勢で追走トーナメント進出をはたした松井選手。ベスト16戦は、横井選手のチームメイトである末永正雄選手との対戦です。その松井選手後追いの2本目、1コーナーでミスをしてしまい、そのまま引き離されてしまい敗退。

小橋選手対松山選手の対戦。しかしクラッチにトラブルが出てリタイアとなった

 TOYO TIRES勢でベスト8に残ったのは松山選手のみ。その対戦相手は小橋選手です。ですが、クラッチにトラブルが発生してリタイア。小橋選手は実力もさることながら、運も手に入れているように思えました。

横井選手のベスト16戦。対戦相手は末永(直)選手だ

 横井選手がベスト16の対戦で勝ち上がった瞬間、シリーズチャンピオンの2位は決定。藤野選手の3位が決まりました。

決勝の小橋選手と中村選手の対戦

 決勝は小橋選手と中村選手の対戦。小橋選手先行の1本目。中村選手はヘアピンではわずかにラインがずれたものの、近い位置につけ追走ポイントを獲得。2本目は中村選手が先行。小橋選手は終始、追突ぎりぎりの真後ろにつけると、S字から第1ヘアピンまで近い距離で合わせきって逆転に成功。2016年の齋藤と並ぶ年間5勝という最多タイ記録をマークしてシーズンを終えました。この結果、2位は中村選手、3位に斎藤選手が入りました。

優勝しスタンドのファンに手を振る小橋選手

 優勝した小橋選手は「クルマのセットアップを昨日とはまったく変えて最終戦は挑みました。前日の第7戦のデータをふまえて、トラクションがかかるようにいろいろ自分なりに調整したら、それが結構いい方向にハマったので誰とやってもついていけるようなセットアップに仕上がりました」と、前日からクルマを進化させたことを告白。そして「最終戦ちゃんと勝って終われたのはすごくうれしい。またひとつ僕の自信につながったかと思います。このまま2021年もきっちりやっていきたいと思います。」と、既に翌シーズンに目を向けていました。

中村選手

 2位の中村選手は「筑波に向けてトラクションがかかるようなセッティングをしてきて功を奏した。小橋選手に負けたのは、気合が足りなかった。ただそれだけです。お客様が少ない状況ですけれど、早くコロナが収束して戻ってきて欲しいですね」と悔しそうでした。

ベストメンテナンス賞を獲得した藤野選手のチーム

 ちなみに、D1グランプリでは毎回、車検などを優秀な成績で通過したチームに「ベストメンテナンス賞」が与えられます。今回は藤野選手のチームが受賞しました。徹夜での修理が実った結果といえるでしょう。

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