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「フェルシール:アービターズマーク」はシミュレーションRPGの楽しさを再確認させてくれる傑作だ!

2021年02月04日 11時00分更新

キャラクター育成システムがおもしろい

 フェルシールの特徴は、自由度の高い育成システム。すべてのキャラクターは強さの指標となる「レベル」の他に、「クラス(職業)」と「クラスレベル」と呼ばれるステータスが存在する。レベルは戦闘を繰り返すと自動的に上がり、クラスレベルはそれぞれのクラスの「アビリティ(スキル)」を習得させると上昇する。

 本作に登場するクラスは30種類以上で、アビリティはなんと300種類以上! 序盤は「傭兵」や「魔法使い」、「癒し手」などの職業しか選択できないが、ゲームを進めると「レンジャー」や「ドルイド」、「錬金術師」といった、いわゆる「上位職」のようなクラスが選択可能になる。

 それぞれのクラスが扱うアビリティは、どれも個性的なスキルが揃っている。例えば「魔法使い」は「ファイア」や「アース」、「サンダー」など遠距離攻撃魔法が多く、「傭兵」は「正確なる一撃」や「応急手当」など、近接攻撃とサポートスキルの混合だ。アビリティはツリー構造になっているため、使いたいスキルを見つけたら1つずつ順番に育ててクラスレベルを上げていこう。

いつでも自由に転職できる親切設計

 フェルシールがおもしろいのは、いつでも自由に転職できるところ。どこか特別な場所に移動する必要もないし、アイテムも通貨も消費しない。気軽に試せるのは嬉しい限りだ。

 筆者はしばらくプレイしてみたところ、本作は「ガンガン転職しながら遊ぼう!」と推奨されているように感じた。同じ職業を極めるのもいいが、転職した方が有利なことが多い。なによりも最大の利点は、上述した上位職に就けるところだ。

 上位職の場合、キャラクターの転職時にデータをよく見ると、アンロックの要件が書かれている。フェルシールの転職システムでは、この条件を満たすことで新たなクラスを選択できるようになる。一例を挙げると「ドルイド」の場合は、「癒し手レベル3、魔法使いレベル5、錬金術師レベル3」を達成すればオーケー。とてもわかりやすく、親切なシステムだ。

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