週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

「アサルトリリィ Last Bullet」レビュー!TVアニメにもなった少女たちの物語がスマホ&PCゲームに

2021年01月30日 16時00分更新

 スマートフォン向けアプリゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」は、ブシロード、ポケラボ、TBSテレビ、シャフトによる開発・運営のもと1月20日にリリースされた新作バトルRPG。iOS、Androidでのモバイル版はもちろん、DMM GAMES(プラットフォーム)上では、PC版も展開されている。

 「アサルトリリィ」はもともと、アクションフィギュア・ドールを中核としたメディアミックスプロジェクト。“リリィ”と呼ばれる特殊能力を持つ少女たちが、世界を救うために活躍する壮大なストーリーが描かれている。

 本シリーズは、これまでにフィギュアだけでなく、小説や舞台なども展開してきた。なかでも記憶に新しいのは、2020年10月から放送されたTVアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」だろう。そして今回、シリーズ初のゲームタイトルとして「アサルトリリィ Last Bullet」(以下、ラスバレ)が誕生したというわけだ。

TVアニメがゲームの中で流れる豪華な演出

 本作で特筆すべきポイントは、アニメーションが豪華なところ。いままで数々のゲームが「なめらかなアニメーション」や「よく動くキャラクター」などをウリにしてきたが、ラスバレはレベルが違う。なんと、2020年に放送されたテレビアニメのリソースを贅沢に使い、ゲーム中の演出に用いているのだ。

 驚くべきことに、ゲーム内ではテレビアニメ第1話をまるごと試聴できる。ダウンロードするファイル容量が大きいので多少の予想はしていたが、まさかここまで大盤振る舞いだったとは……。基本プレイ無料のゲームなのに、ありがとうございます!

 アニメーションの演出はシナリオのムービーだけでなく、ガチャの演出にも使われている。テレビアニメのエンディングテーマ「Edel Lilie」が頻繁に流れるのも嬉しい。

 なお、こうしたアニメーションを楽しむうえでは、スマホ画面よりも大画面でゲームを遊べるPC版がオススメだ。システム的に大きな違いはないものの、映像の迫力を味わえるため、本作のようなアニメーション演出に凝った作品はPCだとより楽しめるだろう。

事前知識は必要ナシ!美少女RPGを楽しもう

 ゲームの内容は、シナリオを進めながら“ヒュージ”と呼ばれる敵を倒してゆくRPG。プレイヤーの目的はガチャやイベント中に仲間にしたキャラクター“リリィ”でパーティーを編成し、ヒュージの危機から人類を守ることだ。

 メインシナリオの流れは、テレビアニメに準拠している。そのため、アニメを楽しんでいたファンはもちろん、初めて「アサルトリリィ」に触れる人でも問題なくプレイできる。世界観が凝っているため、「シュッツエンゲルの契り」や「ルナティックトランサー」などといった専門用語が多いが、シナリオ中に解説してくれるため事前知識は必要ない。誰でも遊べるように、よく考えられている印象を受けた。

 ちなみに、もっと物語を知りたい場合はTVアニメを見よう。1月27日にBlu-ray第1巻が発売になるほか、現在Amazon Prime Videoでも配信中なので、ラスバレを遊びながらチェックしてほしい。アクション・バトル作品やかわいい女の子が大勢登場する作品が好きな人は必見の作品だ。

キャラ育成とパーティー編成が奥深い

 ラスバレはキャラクターの育成方法や、パーティーの編成が奥深い。さらにゲームシステムが一般的なRPGと少々異なっているため、プレイに慣れるまでは多少時間がかかるかもしれない。本作の戦闘で要となる“メモリア”と“CHARM”について、それぞれ紹介していこう。

 メモリアとは、劇中の様々なシーンのイラストが描かれたカード状のアイテムのことで、キャラクターに複数装備可能。ガチャやシナリオクリア、イベント報酬などで得られる。

 それぞれのメモリアには、攻撃や回復、バフ・デバフなどの攻撃方法と、攻撃力や防御力、HPなどのステータスが記されている。キャラクターにメモリアを装備させると、これらの効果を得られる仕組みだ。一般的なゲームに例えると、「武器・防具」と「スキル(技)」を同時に装備するアイテムのようなものとイメージしてもらうといい。

 戦闘が始まると、装備したメモリアの中からランダムで5枚のメモリアが画面に表示される。これらをクリック(タップ)すると、攻撃や回復などの技を発動する。

 敵のヒュージとメモリアには「火、風、水」の属性が決まっていて、それぞれ3すくみの関係になっている。火は風に強く、風は水に強い、といった感じだ。さらに攻撃系のメモリアは、単体の敵に攻撃するものと、複数の敵に攻撃するタイプに分かれている。戦況に応じて使い分けていくと効率よく攻略できる。

 5枚すべてのメモリアを使い切ってしまった後は、再び5枚のメモリアを場に呼び出せるため、戦闘中はガンガン使用して構わない。トレーディングカードゲームの“デッキ”と“手札”のような感じだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事