実は最近、ソニーの「α7C」を気に入っている。いや、α7Cとシグマの新しいIシリーズ、35mm F2と65mm F2の2本の相性が気に入ったという方がいいかも。
猫を撮る時、カメラは小さい方がいい。デカいカメラは猫が警戒する。特にレンズがでかいとギロッと睨まれる。遠くからそっと望遠で狙うなら関係ないけど、近くの猫と遊びながら撮る、あるいは楽しく遊んでる猫を撮るとなるカメラが軽くて取り回ししやすい方がその動きについていける。
遠くから撮るならデカくて安定したカメラ、近くで撮るなら取り回しやすいコンパクトなカメラが最高、ってわけだ。α7Cはデカいレンズをつけてちょっと遠くからピシッと狙うには向かないけど、コンパクトな単焦点レンズを装着し、近距離で楽しく撮るには向いてるのである。
今回はいつもお世話になってる保護猫シェルター「QUEUE」で2020年末に撮影した猫たち。まずはよく晴れたまったりした午後、カゴの中で気持ち良く毛繕いしてる2匹だ(冒頭写真)。まあ、猫はお昼寝タイムだから大人たちはまったりしてるのだ。でも子猫はそんなの関係なく、遊び疲れるまで起きている。
カウンターに座ってたらトコトコとやってきた黒猫。好奇心が強いお年頃だ。子猫はじっとしてないのでシャッタースピード優先で1/500秒にして撮影。
α7Cで猫を撮るコツは、猫瞳AFを上手に使うこと。AF-Cモードにし、猫がいたら親指でAF-ONボタンを押す。猫の瞳を捕まえたらそこに緑の枠が出て、AF-ONボタンを押している間ずっと追いかけてくれる。
この状態でタイミングを見計らってシャッターボタンを押せばいいのだ。猫の瞳が見えない時でもAF-ONボタンで撮りたい被写体を指定して追尾AFするといい。今回いっぱい撮影したのはこのやんちゃ猫。上から見ると、頭頂の模様が「肉球」みたいなので、心の中で勝手に「肉球頭」と呼んでる。
この肉球頭が猫用寝袋(これ、なんて呼べばいいんだろう?)がモゾモゾするのが気になってしょうがないのか、攻撃を始めたのである。この袋の中にいるのは黒猫。右端からちょっと黒い毛が見えてる。気持ちよく昼寝してるとこを邪魔されちゃったわけですな。
いやもうあまりにおかしくて、ほかのお客さんとか店長さんとかみんなで集まって写真を撮りはじめる始末。
黒猫なのでよくわかんないけど、いるのである。で、気になって顔を出そうとするのだけど、狭くて出せない。そして閉じこもっている間に嵐が去っていき、「何があったん?」って顔で外を見てる姿がまた良い感じなのでここでも1枚。
ちなみにこの猫寝袋(勝手に名前をつけた)、中がポカポカして暖かいのか、みんなが入りたがって最高3匹を収納。
でも、しまいにはこうなって落ち着いたのだった。みんな遊び疲れたのですな。
いやあ、ここはいつ来ても猫たちが伸び伸びと遊んでて素晴らしい。やっぱ猫は面白い。みんな、良い里親が見つかると良いですな。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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