JBCCホールディングスは1月20日、クラウドカルテ「blanc」(ブラン)の販売を開始した。
blancは亀田医療情報が開発。電子カルテ・オーダ・看護機能を統合したオンプレミスで稼働する現行のウェブ型電子カルテ「Ecru」(エクリュ)を機能強化・クラウド化したもの。Ecruはこれまで200施設を超える病院への導入と医事会計システムや検査、画像システムなど、他システムとの連携を行ない、病院情報システム基盤を構築。
blancでは、これまで利用されているシステムとの連携もスムーズなことに加え、UIデザインにより使いやすさも向上。ハードウェアの選定の手間や管理コストを抑え、システム利用はサブスクリプションのサービス提供となるため導入しやすいことも特長とする。クラウド基盤はMicrosoftのAzureを利用したSaaSで提供。また、コンテナ技術を採用することで開発の工数を削減、機能更新時のスピードアップを実現できる。
同社では、blanc販売に併せてセキュリティーシステムのサービス提案も同時に行なう。今後、災害時においても継続利用を可能とするため、バックアップを東西のサーバーで冗長化し、サーバー障害やストレージの破損、データの復旧はエンドユーザーが意識することなくクラウド上で行なえるようにする予定。
さらに、将来的には他クラウドサービスとの柔軟な連携、コミュニケーションツールによるチーム医療強化やオンライン診療の支援なども構想に入れているという。
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