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LINE WORKSで送られた画像から自動で文字起こしするには?

2021年02月04日 10時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水
提供: ワークスモバイルジャパン

 仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介している。第51回は、LINE WORKSに送られた画像内の文字を自動でテキスト化して送り返してくれる「文字起こしばりぐっどくん」について解説する。

 この連載ではこれまでLINE WORKSの入門的な活用法を紹介してきたが、様々な外部のアプリやサービスと連携できる点も、LINEとの大きな違い。今回は、「文字起こしばりぐっどくん」と連携し、LINE WORKSに送信した画像の文字を自動でテキスト化する技を紹介しよう。

 「文字起こしばりぐっどくん」は画像処理AIを搭載した文字起こしを行なうアプリケーション。普通は、写真に文字が写っていても、画像として処理されるのでテキストとしては扱えず、人が目で見ながら文字情報を起こす必要がある。この画像内の文字をテキストにしてくれる作業を行なってくれるのが文字起こしばりぐっどくんだ。

 ほとんどのサービス連携はLINE WORKSが有償プランである必要があるが、ばりぐっどくんはフリープランでも利用できるのも嬉しいところ。

文字起こしばりぐっどくんのウェブサイト

もらった名刺もセミナー資料も、自動で文字起こし

 「文字起こしばりぐっどくん」とLINE WORKSを連携した状態で、画像をトークルームに投稿すると、数秒でテキスト化した投稿が返ってくる。例えば、交換した名刺も即データ化できるので、名刺とにらめっこしながら、小さく印刷されたメールアドレスを手入力する手間が省ける。お礼を送るスピード感も上がるだろう。

 在庫の棚卸し業務も、従来は製品名をアルバイトが手入力していたところを撮影してLINE WORKSに投稿するだけでテキスト化できるようになる。A4サイズの紙資料も、ウェブサイトをキャプチャーした画像でもOK。綺麗に写っていれば高い精度で変換してくれる。

 業務で参加したセミナーの資料を撮影して取り込み、帰りの電車で参加レポートを作成してしまうことだってできる。記憶を頼りにイチから入力するのは面倒だが、テキストデータをコピー&ペーストしてサマリーを作るならそれほど手間はかからない。帰社してからPCに向かう必要がなくなり、直帰できるかもしれない。活用シーンはアイディア次第だ。

ブラウザ版の画面。名刺を撮影して投稿すると、数秒でテキストが返ってくる。今回は100%認識できていた

LINE WORKSに連携するには?

 文字起こしばりぐっどくんを利用するには、最初に設定作業が必要になる。開発元の西海クリエイティブカンパニーのウェブサイトから文字起こしばりぐっどくんを申し込むと、APIキーが送られてくる。その後、オンラインヘルプを見ながら、5つの情報を取得し、指定のGoogleフォームから送信。先方の作業後、botとして利用できるようになる。

 設定手順をみていこう。ここからは管理者の作業が必要だ。まずは、「LINEWORKS Developer Console」にログインする。「LINEWORKS Developers」にアクセスして、利用しているLINE WORKSアカウントでログインすればいい。

 取得するのはAPI IDやConsumer KEYなど5つの情報。「Server API Consumer Key」や「Server List」が2ヵ所にあったり、キーの発行時に権限を指定したり、トークンの有効期間などを設定する必要があるので、オンラインヘルプを見ながら確実に作業しよう。

 作業が完了したら、営業担当から教えてもらったフォームに入力すればいい。

「LINEWORKS Developer Console」にログイン

指示に従ってAPI IDやServer IDを発行する

Googleフォームで報告する

 作業が完了すると連絡が来るので、botを登録する。管理者画面の「サービス」から「Bot」を開き、「Bot追加」をクリック。文字起こしばりぐっどくんを追加し、使用権限と公開設定の設定を行なう。「サービス通知」のトークルームに追加されたメッセージが表示されるので、「Botを利用」をクリックすれば準備完了。トークルームを作る時などに、「Bot」タブから文字起こしばりぐっどくんを追加できるようになる。

管理者画面の「サービス」から「Bot」で設定する

トークルーム作成時に「Bot」タブから文字起こしばりぐっどくんを招待できる

Botリストに文字起こしばりぐっどくんが追加された

トークルームに招待することができる

Botリストにも追加されている

 文字起こしばりぐっどくんのBotが参加しているトークルームに画像を投稿すると、数秒後にテキストが返信されてくる。綺麗に撮影すれば、名刺程度の情報はミスなく認識される。メールアドレスやURL、電話番号などは1文字間違えるだけでアクセスできなくなるので、ありがたいところだ。

 A4の紙資料をスマホアプリで撮影して投稿したが、こちらも完璧に認識されていた。想像より、認識速度は速く、認識精度は高かった。これなら、業務で活用したくなる。

適当に撮影した紙資料でも完璧にテキスト起こしできた

 何かを人の目で見て、PCに打ち込む業務があるなら、文字起こしばりぐっどくんで省力化できるかもしれないので検討してみよう。

 気になるばりぐっどくんの料金は、ライトプランなら月額100円/IDと安い。51人以上で利用できるプロフェッショナルプランなら月額95円/ID、301人以上のエンタープライズプランならID数にかかわらず、一律2万7000円で利用できる。

 しかも、LINE WORKS版ばりぐっどくんは、50ID以内なら無料試用もできる。興味があるなら、現段階では2021年3月31日までとなっているので、ウェブサイトのコンタクトフォームから連絡してみよう。

 また春頃には、「映像(のなかの音声)」や「音声」からテキスト化できる「すごい文字おこしばりぐっどくん」もリリース予定とのことで、楽しみにしたい。

 次回は「さわってわかったLINE WORKS」連載50回突破を記念して、人気の高かった記事を掘り下げてみたいと思う。

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