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フルモデルチェンジしたホンダ「N-ONE」は買い物からレースまで楽しめる万能性

2021年01月10日 12時00分更新

車内の広さより走りを優先させたが
十分実用的で快適な車内空間

荷室はこんな感じ。大きいスーツケースなら1個積み込めるくらいのスペースがあります

私が入るとこんな感じ

後席を倒すとこんな感じ。フラットになるので荷物も積み込みやすいです

158cmの私が斜めに寝転ぶと足の先が少しでます。車中泊は無理そうですね

 ここまでは、よくある車内のシートアレンジですが……。

私が感動したのは、後席をあげられることです! 力がいらず、レバーを上げるだけというのもうれしいポイント

158cmの私が立つと、こんな感じ。小さい子供~低学年の小学生くらいまでなら立ったまま車内で着替えができそうです

 ボディーラインを台形にすることにより、車内が狭くなって荷物があまり詰め込めないのでは? と思っていましたが、取り越し苦労でした。

車内のデザインはシンプルで、ごちゃごちゃしておらずスッキリとしています

窓が大きいので、車内は解放感があります

 シートは骨盤をしっかり支えてくれます。運転していて気付いたのですが、シートが固くもなく柔らかくもなく、調度良い塩梅なので太ももにフィットし座り心地がGoodでした。

 運転席&助手席のスペースはかなり広いです。座席を後ろまで下げると足をピーンと伸ばせます(私の足が短いだけかもしれませんが)。頭上は拳3個くらいのスペースがあります。

 後席はの足元は、助手席をシートレールの真ん中の位置まで持ってきて、少し伸ばせるくらいの余裕があります。背の高い男性だと窮屈に感じるかもしれません。頭上は拳1.5個くらいのスペースがあります。

 それでは続きまして、試乗編。項目ごとにチェックしていきま~す。

買い物やお出かけのおともに最適な走行性能
「N-ONE original」

 サイズが小さいので狭い道もスイスイ行けるし、小回りが効くのでスーパーの駐車場での切り返しもラクラクです。ハンドルは少し重めで、一般道を曲がる時は気になりませんでしたが、駐車するときに何度も切り返すと「もう少し軽くても良いのかな?」と感じました。

 アクセルを踏むと徐々にスピードが上がる、ブレーキを踏むとゆっくりと止まってくれると、挙動が緩やかで運転しやすいクルマです。

 続きまして、車内の静かさについてです。試乗会で走ったコースの路面状況も関係していると思いますが、車内の音が少し気になりました。ざらついた路面を走ったせいもあり、ゴーというロードノイズがちょっと大きいです……。また、少し突き上げ感も気になりました。他社の軽自動車との比較になってしまいますが、SUZUKI「ハスラー」の方が静かで乗り心地は良かったと感じました。あくまで個人的な意見ですが、購入の際は参考にしてみてください。ただ、先代のN-ONEに比べると、車内の静粛性や居住性はかなり改善されているとのことでした。

走るのが楽しくなるスムースさ!
「N-ONE RS」

スパルタンでスポーティーなデザインです

 走りだし&加速がめちゃくちゃスムーズで、走るのが楽しい! ブォーンっと音をたてて加速していくのが面白くて、ついついアクセルを踏んでしまいます(法廷速度は守りましょう)。6速MTに試乗したのですが、シフトレバーの握りやすさといったら! 個人的な感想になりますが、originalよりもRSの方がハンドルが軽いように感じました。

 小回りが効くし、ゴーカートのような軽快な走りが◎です。カーブは、左右に揺れず地面に吸い付くように曲がってくれるので、車内の横揺れも少なく怖くはありません。他社になりますが、SUZUKI「スイフトスポーツ」に乗り味が似ていると思いました。どちらも本格的な走りを楽しめますが、N-ONEの方がスイフトスポーツよりもピーキーではないので、初めてMTに乗るという方にオススメできます。

【まとめ】実用的な「original」
走りも楽しめる「RS」

 「N-ONE original」は、運転が苦手な人&日常使いで乗る人にピッタリ。充分な収納、可愛くてお洒落なデザイン、安全性などのバランスが優れていて、使いやすくて乗りやすいモデルです。ただ、後席のスペースが少し狭めなので、4人家族だと若干窮屈に感じるかも。これ1台で、遠くへお出かけしたり日常使いもしたいとなると物足りないかもしれません。

 「N-ONE RS」は、走りを楽しみたい人にオススメです。本格的な走りができるのに、収納などの日常使いも◎です。「走りに優れる=ある程度の使い勝手は諦める」というのが嫌な人は、ぜひ試乗してみてください。きっと気に入ることでしょう。

 「N-ONE」試乗記はYouTube「矢田部明子のガレージライフ」でも公開していますので、よろしければご覧ください。

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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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