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2021年1月6日午前3時(日本時間)なので要チェック!

冬の風物詩「Steam ウィンターセール」で大人買いしたPCゲーム6本を紹介します

2020年12月31日 16時00分更新

2020年の「Steam ウィンターセール」が12月23日より開催された。買い物の参考として、本セールで私が購入したPCゲーム6本を紹介する

 冬の風物詩である「Steam ウィンターセール」が、12月23日にスタートした。期間は2021年1月6日午前3時(日本時間)まで。

 年末年始にかけて、名作タイトルやインディーなど数多くのゲームタイトルが大特価で販売されるSteam ウィンターセール。セール対象のゲームは数えきれないぐらい豊富なので、セール価格次第ではつい大人買いしてしまうことも。本セールは、Steamユーザーの金銭管理力と決断力が試される試練といっても過言ではない。

 本記事では、今年のSteam ウィンターセールで私が購入したPCゲーム6本を紹介したい。買い物をする際の参考にしていただければと思う。

これぞサイバーパンクの醍醐味

RUINER

・タイトル:RUINER
・開発元:Reikon Games
・パブリッシャー:Devolver Digital
・セール価格:1980円⇒495円(75%オフ)
・販売ページ:https://store.steampowered.com/app/464060/RUINER/

 1本目は、Devolver Digitalが販売、Reikon Gamesが手がけた「RUINER」。2091年の巨大都市「レンゴクシティ」を舞台にした、クォーター・ビュー(見下ろし)タイプのアクションシューティングで、サイバーパンクの世界観とバイオレンスタッチのゲーム性が特徴だ。「サイバーパンク2077」をプレイしたのを機に、サイバーパンクを扱ったゲームに触れてみたいと思い、本作を購入したわけだ。

 ゲーム自体は、大人数の敵をたった1人で対処していき、最後に待ち受けるボスを倒したらステージクリアといった流れで、やられたら戦闘開始前からやり直しというシビアさがある。孤軍奮闘が本作の肝で、集団で襲いかかってくる敵をどう対処するかを考えないと、あっさりやられてしまう。立ち回りもそうだが、武器のチョイスや、アビリティの強化および活用も攻略のカギになるだろう。死にゲーの部類に入るが、鬼畜というほどではないので、トライ&エラーを繰り返せばなんとかクリアできるかもしれない。

 そのほか、日本のSF漫画やバンドデシネ(フランス産のコミック)の影響を受けたキャラクターデザインや、サイバーパンクらしいテクノ系の楽曲(平沢進氏の楽曲も!)にも注目してほしい。随所に見受けられる演出や小ネタもまた、SFマニアをニヤリとさせるはずだ。サイバーパンクの雰囲気に浸りながら、刺激的なバイオレンスアクションが楽しめる良作。

芸術性に富んだ、美しきアクションRPG

Transistor

・タイトル:Transistor
・開発元:Supergiant Games
・パブリッシャー:Supergiant Games
・セール価格:2050円⇒307円(85%オフ)
・販売ページ:https://store.steampowered.com/app/237930/Transistor/

 2本目は、Supergiant Gamesが販売・開発した「Transistor」。独特な雰囲気が漂うアクションRPGで、言葉と恋人を失った女性「レッド」と、人語をしゃべる剣「トランジスター」がタッグを組み、都市に潜む悪と戦うといった内容。前から気になっていた作品の1つで、307円という破格の値段に惹かれて購入することにした。

 本作の特徴はストラテジー要素強めのバトルで、4つのボタンに割り振られた「ファンクション」というスキルを駆使して戦っていく。こちらも終始クォーター・ビューで展開され、敵に近づいて攻撃をしたり、遮蔽物に逃げたりして敵を倒す過程が、本作の面白さを表している。特筆すべき点は、時間を止めることで発動するアクションを事前に決められる「ターン」とよばれるシステムだ。敵の行動・攻撃パターンを踏まえた事前行動ができるため、アクションが苦手な人でも楽しめる。

 また、ジャズテイストの音楽や手描き風のグラフィックが実に美しく、芸術性に富んだゲームという印象を受けた。独特な世界観はやや難解に思えたが、簡単操作で戦略性高めのバトルを実現できるゲーム性と、美しきアートワークに酔いしれる自分がいた。

暴力は娯楽か、それとも狂気か

Hotline Miami

・タイトル:Hotline Miami
・開発元:Dennaton Games
・パブリッシャー:Devolver Digital
・セール価格:980円⇒245円(75%オフ)
・販売ページ:https://store.steampowered.com/app/219150/Hotline_Miami/

 3本目は、Devolver Digitalが販売、Dennaton Gamesが手がけた「Hotline Miami」。1989年のアメリカ・マイアミを舞台に、謎の指令に従ってロシアンマフィアを粛清していくという過激な2Dアクションゲーム。本作が発売された2012年当時、目を背けたくなるほどのゴア表現と、病みつきになる音楽、プレイヤーのモラルを問うメタ演出が話題になり、海外で高い評価を受けた。PlayStation 4版は持っているのだが、PC版はまだ未プレイだったため、本セールを機に即購入。

 たった1人でロシアンマフィアのアジトを襲撃するのだが、RUINERと違って本作の主人公は1度の攻撃ですぐにやられてしまう。素手の状態からスタートし、さまざまな手段で敵を次々と倒していく。敵が落とした武器を拾って戦うことも可能だが、たった1回のミスで最初からやり直す羽目になるため、敵の行動パターンを見極めて慎重に対処しなければならない。そこが面白さの根幹であると同時に、恐ろしく感じる部分でもあった。

 はっきりいってHotline Miamiはただのアクションゲームではない。本作で描かれる暴力を娯楽と捉えるべきか、それとも狂気と捉えるべきか。どう判断するかはプレイヤー次第だ。

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