LINEは12月25日、神奈川県にて新型コロナウイルス軽症・無症状の療養者を対象に「LINE CLOVA」の音声応対AIサービス「LINE AiCall」を利用した安否確認の支援を開始したと発表した。
神奈川県では新型コロナウイルス軽症・無症状の療養者に対し、LINE公式アカウントを利用した健康状態の確認を1日2回を実施している(LINEアカウントを持っていない/LINEでの確認を希望しない人には保健所職員からの電話)。
これまでLINEでの回答が30分以内にない場合には、安否確認のため職員が音声通話をかけて異常があると判断された場合には訪問するという対応を行なっていたが、毎日500件を超えることから保健所職員の負担が増大していた。今回新たに、LINEにおける回答を30分以内に行なわなかった場合、または電話による健康状態確認を行なっている人全員に対し、音声応対AIサービスLINE AiCallを活用した安否確認を開始した。
具体的には、LINE AiCallが対象者に電話をかけ、現在の状態について「大丈夫」もしくは「連絡したい」どちらかの回答を求める。電話に一定時間出なかった人や、電話に出て「連絡したい」と回答した人、一定回数音声が聞き取れなかった人や、途中で電話を切られた人などについては異常の疑いありとして職員が電話や訪問でフォローする。
対象者にAIで一斉に架電ができることにより療養者の異常察知までの時間を短縮でき、職員による迅速なフォローが可能になるほか、500名以上に行なっていた作業が軽減されるという。
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