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「プロフに自分の顔は出さない」という特徴も

Z世代のスマホは推し写真でいっぱい!

2020年12月22日 09時00分更新

Z世代のスマホに保存されてる写真は?

 世代による違いは大きいが、いわゆるZ世代とミレニアル世代ではスマホやSNSの使い方にどのような違いがあるのだろうか。博報堂生活総合研究所の「スマートフォン・SNS内の保存データ調査」(2020年12月)から、Z世代(15~24歳男女)とミレニアル世代(25~34歳)の相違点を見ていこう。

 Z世代もミレニアル世代も写真や動画の撮影が日常的になっており、スマホの中に写真や動画を数千点保存している。保存されている写真・動画の種類では、「スクリーンショット」がZ世代(16.1%)はミレニアル世代(11.7%)に比べて高く、特に10代後半では22.9%と特別高かった。以前ご紹介した通り、若者にはスクショ文化があるのだ。

10代は「推し写真」の保存割合が高い。一方30代は「家族」が急増。その理由は……?

10代後半は「推し写真」を多く保存

 Z世代もミレニアル世代も、写真や動画で一番多く保存しているのは「自分自身」であり、続いて「友人・知人」「芸能人」となった。

 ただし、Z世代のなかでも10代後半は、「芸能人」の割合が4割以上(43.3%)となり、「自分自身」(19.8%)を倍以上、上回った。ただしミレニアル世代でも30代前半になると「家族」の割合が25.3%にまで高まる。これは子どもの写真の割合が増えているものと考えられる。

 つまり、10代後半は芸能人など自分が推している人物の存在が重要であり、30代前半になると子どもの存在が重要になってくるということだ。

 なお、Instagramのプロフィールに使用している写真は、Z世代は「後ろ姿など顔が特定されない自分」(21.7%)が「顔を出している自分」(20.2%)を上回る。プライバシー意識ではなく、「盛っている・きめている自分を見せるのは恥ずかしい」「後ろ姿の方が雰囲気や世界観を作りやすい」といった意識で選択しているようだ。

 過去にもご紹介したように、Z世代、なかでも10代後半は推しているコトやヒトに時間・お金を使う傾向にある。自撮りには慣れ親しんでいるが、他人の目も気にする世代といえる。今後も、他の世代とは大きく異るZ世代の子どもたちについて追っていきたい。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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