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ゲームもカメラも安全も死角ナシ! arrows NX9の開発担当者たちがオススメする機能

2020年12月16日 15時30分更新

 富士通コネクテッドテクノロジーズは今日16日、18日にドコモから発売される5Gスマホ「arrows NX9 F-52A」の詳細について発表会を行なった。なお、ドコモオンラインショップでの価格は7万6032円。

 これまではリリースベースの情報のみだったが、端末開発に携わったスタッフそれぞれが機能に関するより深いプレゼンテーションをした。

 arrows NX9はスリムなボディーに6.3型(1080×2280ドット)の有機ELディスプレーを搭載。スペックはSoCにSnapdragon 765G、メモリー8GB、内蔵ストレージ128GB(最大1TBのmicroSDLアプリカードに対応)と、ミドルハイクラスのモデルだ。

 Snapdragon 765Gと搭載したことにより、ゲームに最適化したQualcomm Snapdragon Elite Gamingに対応していること。ゲームというとハイエンドモデルでないと、快適にできないというイメージがあるかもしれないが、Snapdragon 765Gのおかげで処理能力を必要とするゲーム(たとえばバトルロイヤル系ゲーム)でも、ハイエンドモデルとほぼ遜色なく遊べるようになっている。

 arrows NX9がなによりもこだわったのは、横幅72mmという持ちやすさだという。「コンパクトさと大画面を両立し、あらゆる角度からの手当たりの良さにこだわったフォルム、様々な利用シーンにフィットする心地よいグリップ感を実現した」とのこと。

 ニューノーマル時代に適した洗えるスマホであることも見逃せない。ハンドソープや食器用洗剤だけでなく、アルコール除菌シートやアルコール消毒液にも対応する。米国防省調達基準のMIL規格23項目準拠のテストもクリアし、1.5mからの落下にも耐える耐衝撃性などディスプレーが割れにくいのもarrowsシリーズならではだろう。

 そしてarrows NX9が提案するのが「GAME」「SAFETY」「SmartFAST」「PHOTO」の4つ。

ゲームはハイエンドだけじゃない!
強化されたゲーミング性能

 まずはGAMEについて、同社の営業本部 デジタルマーケティング企画開発統括部の森田博典氏から解説があった。eSportsチームの「REJECT」が協力し、開発スタッフと合宿して作り上げた「ゲームゾーン」という機能は、様々な設定が用意されており、ゲームに特化したスマホにできる。

営業本部 デジタルマーケティング企画開発統括部 森田博典氏

 また、ゲーム「とある魔術の禁書目録 幻想収束」とコラボし、タイアップ記念バージョンのキャラクターたちがゲーム内で活躍するという。購入者限定のキャンペーンも行なうとのことなので、arrows NX9の購入を考えている人は公式サイトをチェックしてみよう。

Snapdragon 765Gとベイパーチャンバー冷却システムで、ゲームもサクサク

ゲームゾーンを使えば、没入感がアップ! 集中して遊べる

 今後もeSports大会の「矢祭」をはじめ、積極的にゲームには関わっていくとのことなので楽しみだ。

ニューノーマル時代に合うスマホ
除菌にも対応し、清潔に保てる

 次に事業本部 プラットフォーム開発統括部 第二開発部 高岡峻一氏がSAFETYについて説明した。arrows NX9の進化のポイントは「生活とともに進化」「表面処理の工夫」「独自の耐久試験」の3つ。今回初めて除菌対応になったのは、手と同じように洗えて除菌できるのはニューノーマル時代に不可欠とのこと。そのため、アルコール除菌処理に対応できるような表面処理を工夫し、独自の厳しい試験をクリアしているのを確認しているという。

事業本部 プラットフォーム開発統括部 第二開発部 高岡峻一氏

 また、ディスプレーの堅牢性についても、今年の夏モデル「arrows 5G」では断念した割れにくさを、試行錯誤の上、arrows NX9でようやく実現できたと自信を見せた。内部の厚みをできるだけ緩和し、本体の衝撃吸収率をアップさせたからこそ完成したようだ。

アルコール除菌シートだけでなく、アルコールプッシュにも対応

薄さを堅牢性を両立させるために、内部構造を見直した

やりたいことがすぐにできる
スピード感を大事にしたSmartFAST

 SmartFASTについては、事業本部 ソフトウェア開発統括部 第五開発部の藤野 漠氏が担当。やりたいことがすぐにできるという快適さを追求し、最近利用者が増加しているオンラインショッピングに着目したという。

事業本部 ソフトウェア開発統括部 第五開発部の藤野 漠氏

ロック画面からすぐにメモがとれる「FASTメモ」はテキストや音声などで思いついたときに瞬時にメモを保存でき、とにかく速さにこだわって開発したとのこと。SNSに投稿された写真やテキストから即検索してくれる「FASTショッピング」は、画面上の文字などをなぞるだけでドコモのdショッピングと連動し、簡単にストア内を調べてくれる機能だ。そして「FAST ARサイズチェッカー」は、オンラインショッピング中に欲しいけどサイズ感がわからない、というときにARで商品を室内に表示でき、実寸大をイメージできる機能だと解説した。

ロックを解除する手順を省いてメモを取れる

ARを使って自分の部屋に置いたイメージを再現

Adobeと協業して、撮ってすぐ編集
3眼カメラで夜景にも強い

 最後はPHOTOについて。経営戦略室兼営業本部 マネージャーの外谷一磨氏がカメラ機能とAdobeとの取り組みについて語った。

経営戦略室兼営業本部 マネージャーの外谷一磨氏

 arrows NX9は3眼カメラで、48.5メガのメイン(広角)と、8メガの超広角、5メガの深度計測用という構成。インカメラは16.3メガで、8段階の美肌調節機能で自撮りも美しく撮れる。

リアカメラは3眼を採用。超広角があるのは便利

 また、Adobeとの協業により、Photoshop Expressが標準搭載されていおり、arrows独自のAIシーン認識と合わせて、撮影と編集を同時に行なうまったく新しいカメラ体験を実現したとのこと。暗所でのノイズ除去など、Photoshop Expressが活きるようにカメラをチューニングしているそうだ。

Adobeとの連携により、カメラモードに「Photoshop Expressモード」がある

写真を撮ったらPhotoshopがすぐに編集してくれる。もちろん自分で編集もできる

 さらに今最もクリエイティブでインテリジェントなカメラアプリ「Adobe Photoshop Camera」にいち早く対応しているのも特徴だ。

 以上がarrows NX9の新機能になる。来年はarrowsシリーズ10周年、富士通の携帯電話事業30周年だという。そんなメモリアルイヤーを迎えるにふさわしい端末と言えるだろう。

ドコモ「arrows NX9 F-52A」の主なスペック
メーカー 富士通コネクテッドテクノロジーズ
ディスプレー 6.3型有機EL(19:9)
画面解像度 1080×2280
サイズ 約72×152×8.5mm
重量 約162g
CPU Snapdragon 765G
2.4GHz+1.8GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 10
5G最大通信速度 下り2.1Gbps/上り218Mbps
5G対応周波数 サブ6
カメラ アウト:約4850万画素(標準、F値1.8)
+約800万画素(超広角、F値2.4)
+約500万画素(深度、F値2.2)
/イン:約1630万画素
バッテリー容量 3600mAh
FeliCa
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ○/○
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
Qi ×
カラバリ ホワイト、ネイビー、ゴールド
発売時期 12月18日
 

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