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音楽の美味しいところを聴かせてくれる豊かな表現力

Monitor Audio「Bronze50-6G」で「鬼滅の刃」主題歌/劇伴を聴く

2020年12月06日 17時00分更新

右の白いスピーカーがBronze50-6G

第6世代となって、さらに魅力を高めたBronzeシリーズ

 小型スピーカーにはたくさんの魅力がある。コンパクトで設置しやすいので、リビングはもちろん、書斎やプライベートスペースなどさまざまな場所で使える。

 サイズが小さいこともあって音の定位に優れ、音場感に優れた再生ができる。大型スピーカーには及ばない低音も、最近のモデルではユニットの振動板素材の進化などにより、小型スピーカーとは思えない豊かな低音を実現している。日本の生活空間にマッチしていることもあり、多くのユーザーが小型スピーカーで音楽を楽しんでいるだろう。

 そんな小型スピーカーの優れたモデルを紹介していく連載。第7回は、Monitor Audioの「Bronze50-6G」(実売価格:ペア6万3000円弱)だ。

 Monitor Audioは、イギリスで1972年に設立されたスピーカーメーカー。日本で人気の高いスピーカーブランドのひとつでもある。Monitor Audioはキャビネットやユニット、ネットワーク回路まで自社で生産できる。ハイエンドのPlatinum Series IIを筆頭にGold、Silver、Bronzeの各シリーズがあり、エントリークラスはMonitor Seriesだ。

 Bronze Seriesは最初のモデルの発売から20年が経過するシリーズで、Bronze 6Gシリーズは、その名の通り6世代目にあたる。幅広いラインアップを持つメーカーの利点を活かし、上級モデルの開発で得た技術を継承することで、実力の優れた製品に仕上がっている。特にBronze 6Gシリーズは今夏の発表以来、コストパフォーマンスの高さで大きな評判を獲得しているという。

 取材用にお借りしたのは、ホワイトモデルだが、このほかにブラック、アーバングレイ、ウォールナットがあり、4つの仕上げから選ぶことができる。シリーズすべてで同じカラーが用意されているので、サラウンドシステムの構築では色まで統一した選択ができる。好みやインテリアに合わせて選ぶといいだろう。

[Bronze50-6Gの主なスペック] ●形式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●インピーダンス:8Ω●再生周波数帯域:40Hz〜30kHz●出力音圧レベル:85dB(2.83V@1m)●サイズ:幅166×高さ281×奥行き268mm●質量:5kg

同社の特徴的技術を継承し、独自の新技術も採用した
Bronzeシリーズの第6世代モデル

 2ウェイ・ブックシェルフ型のBronze 50-6Gは、シリーズ共通の特徴でもあるUDウェーブガイドを採用した25mmC-CAMゴールド・ドーム・ツィーターを搭載。独自の新技術であるUDウェーブガイドにより、均一な放射特性の実現とタイム/アライメントの改善、指向性の向上を果たしている。ウーファーは140mmのC-CAMドライバーだ。C-CAMはアルミ・マグネシウム合金の表面にセラミック硬化処理を施した振動板で、軽さと強さを両立している。コーンの形状が改善され、直線部分を持った円錐状の形状になっていることも特徴だ。

 これに加えて、新技術のDCM(Damped Concentric Mode)テクノロジーを採用し、ウーファーの振動板とエッジ接合面の形状を最適化している。これによって、振動板のダンピング特性が向上し、速く動き、速く止まれる振動板の理想的な特性を追求。上級機と同様の正確なレスポンスの再現を実現している。

Bronze50-6Gの正面。独特なパターンのUDウェーブガイドの奥に金色のツィーターが見える。

 エンクロージャーは15mm厚のMDF材を使用した剛性の高い作りとなっており、フロントバッフルには21mmのMDF材を使っている。真四角な直方体のオーソドックスなエンクロージャーだが、作りはしっかりとしており、手に持ってみるとその剛性の高さを実感できる。バスレフポートは上級機譲りのHiVe IIポートを採用。ポート内に刻まれた溝が放射される空気の乱流を減少させ、ポートノイズの減少と低域の高速なレスポンスを実現している。

 このほか、別売アクセサリーの壁掛け設置用金具を取り付けるネジ穴も用意されている。このサイズの機種では珍しい。重量も5kgとそれなりにあるので、壁へはしっかり取り付けたいが、サラウンドスピーカーを生活の邪魔にならないように設置したい人にはありがたい。

Bronze50-6Gの背面。上部にあるのがHiVe IIポート。スピーカー端子はバイワイヤリング対応。中央には壁に取付ができるネジ穴もある。

側面から見たところ。白一色に見えるが、バッフル面とキャビネット部分の色が違っており、バッフル面はややグレーに近い白となっている。

[試聴曲1] LiSA/紅蓮華(48kHz/24ビット FLAC)

 試聴曲に「鬼滅の刃」。現在、劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」が公開されており、大ヒットしている。筆者は原作もアニメも大好きで、劇場にも2度足を運んだ(MAX版と通常版)。まずはテレビアニメ版の主題歌である「紅蓮華」。ハイレゾ版は長く配信されなかったが、5枚目のアルバム「LEO-NiNE」発売のタイミングで、ハイレゾ配信が始まったようだ。アニメの主題歌にぴったりのロックサウンドで、LiSAのエネルギッシュな歌唱の魅力をたっぷり楽しめる。パワフルなギターのフレーズやドラムスやベースの迫力を存分に聴きたい曲だ。

[試聴曲2] LiSA/炎(48kHz/24ビット FLAC)

 続いては、劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌となる「炎」。こちらもハイレゾ版で聴いている。エンドロールで流れる、バラード調のしんみりと聴かせる曲だ。作曲・編曲は、TVシリーズのオープニング、エンディングに続いて続投した梶浦由記が担当。作詞は梶浦由記・LiSAのダブルネームとなっている。作品にしっかりと寄り添い、これからも続く物語を予感させる内容だ。「紅蓮華」との対比で歌い方の違いがしっかりと現れるかどうかをよくチェックしたい。

[試聴曲3] 鬼滅の刃 梶浦由記サウンドトラック (44.1kHz/16ビット CD)

 最後はテレビシリーズのサウンドトラックだ。サウンドトラック音源は完全生産限定版BD第1巻の特典CDをリッピングしている。「鬼滅の刃」の音楽は梶浦由記と椎名豪のふたりで担当しており、BD版の第2巻以降で椎名豪のサウンドトラックも完全生産限定版の特典として封入されている。

 楽曲数は5曲で、「the main theme of _kimetsu no Yaiba」をはじめ、作品を象徴するメインテーマやバトルシーンの曲などが収録されている。曲は和楽器をフィーチャーしており、曲調やコーラスも民謡のようなニュアンスだ。こうした楽器の音色をリアルに再現することが肝心なのは言うまでもない。そして、バトル曲などは転調して一気にテンポが速くなる。こうした緩急の変化、情感の豊かな曲調をどれだけ豊かに再現できるかがポイントになるだろう。

安定感のあるバランスの良さと、豊かな表現力
上級機にも通じる聴かせどころのわかった音

 では聴いてみよう。Bronze 50-6Gの良さは非常にバランスに優れたところだ。

 小型スピーカーとしては十分以上に低い音域まで力強くならし、スケールも雄大。中音域や声はエネルギーバランスがもっとも濃密で芯の通った再現となる。高音域はしなやかな感触で細かい音まで丁寧に鳴らしながらも耳当たりは優しい感触だ。ちょっと聴いた感じでは実にオーソドックスなバランスで、誰が聴いても気持ちのよい音だと感じる。「低音が……、高音が……」という書き方をしたが、音色は帯域を問わずきれいに揃っていて、フルレンジのような感触がある。これはどちらもC-CAM振動板を使っていることが理由だろう。素材的にはメタル系振動板なのだが硬さを感じないスムーズさは独特のもの。

解像感を確保しつつ、耳あたりのいい音色再現のツィーター部は、独特な形状のウェーブガイドが用いられている。

 柔らかな感触ということもあり、個々の音は太書きとは言わないが、ソフトなタッチで描かれる。これが聴き心地の良さにもなっているし、声の温度感のある表現にもつながっていると思う。

 ただし、これだけなら、やや穏やかながら繊細な表現も上手なよく出来たスピーカーであり、「普通に優秀」な音という評価止まりだ。だが、Bronze 50-6Gの凄さはもうひとつある。それは実にダイナミックな再現だ。

 大音量だけでなくかすかな余韻も描ける「ダイナミックスの広さ」ももちろんあるが、音楽のテンポ感や情感の高まりに対する反応が極めて鋭敏で、とても豊かな表現力を持っているという意味でもある。

ダイナミックな表現に貢献するウーファー部は手の込んだつくりだ。

 これは、リニアリティーの良さと特性の良さがよくわかる部分でもあるが、単に反応がよいだけでなく、ソフトタッチで厚みのある音色とあいまって、音楽の情感がダイレクトに伝わってくるような感覚になる。

 だから、クラシック終盤のフォルティッシモが壮大に鳴るし、ロックでは汗がほとばしるようなエネルギー感が伝わる。ジャズならば一見クールにみえながら自然に身体がリズムに合わせて動いてしまうようなグルーヴ感につながる。

 要するに、音楽の聴かせどころをよくわかった鳴り方をするのだ。

 だから、ジャンルによる相性の良し悪しはなく、どんなジャンルの音楽でもその持ち味をしっかりと引き出した音が出てくるように感じる。音楽を聴くスピーカーとしてひとつの理想と言いたくなるような音だ。

 こうした音楽的な表現力の高さは、上級モデルになるとますます真価を発揮するのだが、比較的手頃な価格帯であるBronzeシリーズでもここまでの表現力を獲得していることには素直に驚いた。

楽曲別のインプレッション:

「紅蓮華」(LiSA/紅蓮華) 重厚でスケール感が雄大な低音で、ドラムスやベースのリズムも実にパワフル。声は抑えた歌唱と力の入った歌唱のニュアンスの違い、シャウトのエネルギー感が実に生々しい。高めの音域の声なので、ともすると線が細く感じがちだが、芯の通った力強い声になるし、そのうえで緩急の変化、一気に歌い上げる声の出方が実にリアルだ。また、激しくかき鳴らすギターと声が混濁せず、粒立ちよく描き分けられている。熱気を感じるようなエネルギー感を感じるホットなサウンドだ。

 これは筆者がリファレンスとしているB&W 607とは好対照。音色の忠実感は共通なのだが、明らかに解像感の高い鳴り方で、音の定位が明瞭だし、細かなニュアンスではこちらが上回る。しかし、声が線の細い印象になる。パワー感は十分にあるが、声の厚みや情感は薄れた感じになる。ドラムスやベースのリズムも音域はしっかりと低いところまで出ているし、ベースの音階がわかるような再現の正確さはあるが、重厚さやスケール感は少し痩せた感じになる。

「炎」(LiSA/炎) イントロの鐘の音のようなメロディーの余韻がしっかりと出て、音場の広がりがよく表現できている。ボーカルはしっとりと抑えた調子ながらも、ひ弱な印象にならない。抑えた調子の歌唱の部分でも強弱のニュアンスがしっかりと出て、歌に込めた情感が伝わるような鳴り方になる。音像はB&W607と比べるとややソフトに感じるが、声の芯が通っているのでぼやけた印象にはならず、力強い存在感がある。そして、曲調が盛り上がってくると、この力感がますます強まってくる。歌詞までじっくりと聞き取りたくなるような、歌と情感の一体感が素晴らしい。

 全体にすっきりと細身に感じるぶん、Bronze 50-6Gでは気付かなかった繊細な変化がよく出るのがB&W607。高く伸びた声のトーンは正確で、中高域の明瞭さもあって、鮮明な歌声に感じる。声に込めた情感やせつせつと歌い上げる力強さはやや薄れるものの、ステージの上で歌っている姿を間近で見ているようなリアリティーはある。Bronze 50-6Gは目を閉じて聴こえてくる歌と演奏に耳を傾けている感じで、LiSAの情感が直接伝わってくるような印象だ。サビのフレーズでテンションを上げる演奏の盛り上がりも、比較すると、B&W607はややあっさりとした感触で、ドラムやギターの音色にしてもBronze 50-6Gのほうが温度感をもって豊かに鳴らしているように聴こえる。

「the main theme of _kimetsu no Yaiba_」(鬼滅の刃 梶浦由記サウンドトラック) イントロ部、コーラスの民謡調なニュアンスが実に表情豊か。三味線のような楽器もせつなさを感じさせつつもm力強く鳴る。音場は広く、奥行きもよく表現できている。コーラスを含め、楽器の音も余韻の響きがしっかりと出て、性能の優れたレンズで撮影した写真のボケ味の美しさのような、音の存在感や美しさがよく伝わってくる。「鬼滅の刃」という作品が持つ現実の過酷さや残酷さ、大切な人を失った悲しみをたっぷりと伝えつつ、それでも折れない心の強さまで描ききる情感の豊かさには感心する。“情感の豊かさ”を言葉で上手く伝えられているかどうかもどかしいのだが、聴いてみると明らかにわかる。三味線の弦を叩くバチに込めた力の具合の変化がわかるような、解像感とはまた違う音の変化の再現がとても上手なのだ。

 B&W607の演奏は冷静だ。三味線の演奏もひとつひとつの音をクリアに鳴らすし、弦楽器によるフレーズも非常にきめ細かく描き分ける。音色の美しさ、楽曲としての魅力はよくわかるし、もちろん情感もきちんと感じる。ただ、比較すると情感を抑えて演奏のすべてをストレートに再現しているような音なのだ。ふたつのスピーカーの微妙ではあるが明らかな違いは、冷静に分析するとツィーターとウーファーのつながりの良さとそれによる中音域の充実度の違いと言えるかもしれない。おそらくはB&W607の方が正確なのかもしれないが、もう少し濃密さが欲しくなる。

「brace up and run!」(鬼滅の刃 梶浦由記サウンドトラック) せつないフレーズのイントロからはじまって、一転してテンポの速いダイナミックな曲調に転じていく変化とダイナミックさに満ちた曲。こうした曲はまさしくBronze 50-6Gの真骨頂で、せつないメロディーが心に染みるような余韻の美しい音色が、一気に大太鼓の連打を交えたエネルギッシュなフレーズに切り替わり、全力で走っているときの足運びを感じさせる。筆者はMonitor Audioの低音が好きで、弾力感があって音階の違いのわかる再現力があり、なおかつボディを感じる量感も不足なしというバランスのとれた低音だ。そんな低音がBronze 50-6Gのような手頃な価格のスピーカーでもきちんと継承されているのは素晴らしいと思う。低音にこだわる人ならば、ぜひとも重低音たっぷりの曲で聴いてみてほしいと思う。

 B&W607と大きな違いを感じるのはやはり低音。B&W607にも弾力感はあるし、音階の違いを描き分ける能力はこちらの方が優れる。しかし、量感はやや乏しい。そのため、大太鼓の連打にパワー感が足りないと感じてしまう。ドンと鳴る低音の深みやキレはあるのだが、太鼓の膜が振動し、胴までも鳴っているような響きの豊かさが足りない。それが正確だがあっさりとした鳴り方に感じる理由のひとつだろう。ドラムスの素早い連打でその回数まで正確にカウントできるような、モニター的な意味での正確な描写を求める人にはB&W607がいいと思う。

「survive and get the blade,boy」(鬼滅の刃 梶浦由記サウンドトラック) タイトル通り、戦いに臨む主人公たちの心情を描いた曲だ。緊迫感のあるメロディーから、メインテーマのフレーズが重なって、しだいにテンションが高まっていく。テンションの高まりと同時に尺八のような音色がメロディーを奏で、力強いドラムの刻みとともに、決意の強さを表現している。弦楽器の響きの美しさも魅力だが、尺八のような息を吹き込む楽器の呼吸のニュアンスがよく出る。これはリニアリティーの良さが出ている部分だろう。そういった強弱や抑揚が鮮やかに描かれるので、情感がよく出る音だと感じると思う。

 B&W607は一転して、シリアスなムードやテンションの高さをよく伝えてくる。尺八のメロディーも正確な描写で、曲が表現しようとしている情感はよくわかる。ここで書くほど正確で無機質な音がするわけではないのだが、Bronze 50-6Gと比較して聴いていると、それを顕著に感じる。音楽を正確に描くことが悪いわけでもないし、Bronze 50-6Gでは描ききれない楽器のニュアンスにも気付く。どちらが好ましいと感じるかはまさしく聴く人によって異なるだろう。

音楽を聴く楽しさがいっぱいに詰まっている音。
初めてのスピーカーとして、大推薦の一台

 この連載では、筆者が所有するB&W 607をリファレンスとし、毎回紹介するスピーカーの音を比較のうえでよりわかりやすく紹介することが主旨だ。あくまでも比較試聴であって優劣を判断するわけではない。

 しかし、聴いている筆者も普通の人間なので、聴いているときは「どっちが優秀か、どっちの音が好ましいか」という聴き方をしてしまいがちだ。その意味で、今回の試聴はとても判断に迷った。Bronze 50-6Gの表現力の豊かさはこの価格帯ではほかではあまりないものかもしれない。まさにMonitor Audioの音の個性なのだが、あるジャンルに向くといったものとは違う音楽をよくわかっている感じの音は見事だ。反面B&W607の音だって、描写の精密さ、くっきりとした音像と音場の広がりのバランスの良さは、他にはあまりないもので、いろいろなオーディオ機器の音を聴く機会の多い筆者には頼りになる存在だ。音楽を制作する人もこうした音を志向すると思う。

 試聴していてふと気がついたのは、日本酒の吟醸酒と純米酒の違いに近いとも思った。B&W 607は吟醸酒で、Monitor Audio Bronze 50-6Gが純米酒。日本酒にそれほど詳しいわけではないので間違っているかもしれないが、精米度を上げて雑味をそぎ落としていく姿勢と、雑味も含めて味として受け入れて仕上げて行く感じが似ていると感じた。どちらが上でも下でもない。まさしく味わいの違いだ。これを選ぶのは好みでいいと思う。

 単純に自分の好きな音楽を楽しく聴けるのはどちらか。それで選べば失敗はしないと思う。メーカーも同様で、どのように音楽を聴きたいか、聴いてもらいたいかという考え方の違いが音に現れるのだと思う。ユーザーとしては、実際の音やメーカーの姿勢や考え方にフィットするものは選べば良い。アンプやプレーヤーも同様だし、アクセサリーやさまざまなチューニングも同じで、どちらが好ましいかが積み重なって、自分にとっての「良い音」になると思う。

 小難しい話をしてしまったが、まずは音楽を楽しく聴けることが一番だと思う。その点において、Monitor AudioのBronze 50-6Gは太鼓判を押して推薦できる1台だと思う。この表現力の豊かさは音楽を聴く楽しさを改めて感じさせてくれた。自分にとっての「良い音」がわかる人ならBronze 50-6Gの良さはよくわかると思うし、まだ「良い音」がよくわからない人にとっては、これから先自分にとっての「良い音」に出会うまでの最初の一歩になるだろう。

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