80年代の冷戦を描くキャンペーンモードやマルチプレイなどを用意
4K/120fps対応のPS5版「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」で次世代の凄みと臨場感あふれる戦場を体験!
「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー(以下、CoD:BOCW)」は、「コール オブ デューティ ブラックオプス」シリーズの最新作で、東西冷戦を背景にした1980年代初頭が舞台。東西冷戦の裏側を描くシングルキャンペーン、多彩なルールを収録したマルチプレイなど、白熱必至の戦場体験が味わえる。PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、PCで販売中だ。
今回は、11月13日に発売されたPlayStation 5版(以下、PS5版)を試遊(PS4、PS5版の販売元はソニー・インタラクティブエンタテインメント)。「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」(PS5)のシングルキャンペーンモード、マルチプレイモードのレビューに加え、PS5版の魅力もお届けする。
「ブラックオプス」第1作の正統続編!
80年代の冷戦の雰囲気が漂うストーリー
「ブラックオプス」シリーズの醍醐味の1つとして、激動の時代で暗躍する工作員たちを描いたシングルキャンペーンモードが挙げられる。第1作の舞台は「ピッグス湾事件」や「ベトナム戦争」などが起きた60年代で、東西冷戦時代の雰囲気を心ゆくまで堪能できた。一方、本来の続編である「コール オブ デューティ ブラックオプス2」は80年代後半と近未来(2025年)の時代を同時並行で描き、続く第3作と第4作は近未来戦にフォーカスされるようになった。
さて、最新作となる「CoD:BOCW」は、時系列的には第1作の直接的な続編となっている。今まで近未来戦ばかりだった本シリーズの軌道を修正し、原点回帰を果たした。私は東西冷戦時代の雰囲気が好みなので、発売される前から本作に熱い期待を抱いていた。正統的な続編というだけあって、第1作ファンとして本作を無視するわけにはいかなかった。
本作は、東西冷戦ならではの緊迫した空気が漂う1980年代を舞台に、盗まれた核兵器を巡る工作員たちの戦いが繰り広げられる。各ミッションをこなして証拠を集めていき、黒幕であるソビエトのスパイ「ペルセウス」を見つけだすことが目的。おなじみのメイソンやウッズも続投するほか、あのレーガン大統領も登場する。
さらには新たな主人公として「ベル」も登場するが、名前や性別、経歴、スキルを自由に選択することでオリジナルのキャラクターを創造できる。このベルはいったい何者なのか。それは実際にプレイしてのお楽しみ。
「CoD」シリーズのシングルキャンペーンモードは、映画的演出を取り入れたストーリーテリングが特色となっている。本作を実際にプレイしてみて、序盤から銃撃、カーチェイス、大爆発の連続で、マイケル・ベイ監督並みのダイナミックなアクションに圧倒されてしまった。さらに随所に盛り込まれた伏線の回収など、映画ファンの心を鷲掴みにするポイントも印象に残った。最後までコントローラーを離すことなく、ただただ本作のストーリーに没頭する自分がいた。さすがは「CoD」シリーズ。
個人的によかったのは、工作員らしさを体験できるゲーム性だ。具体的な例をいうと、現地にいる仲間の工作員とコンタクト、隠密で敵地に潜入、敵地での破壊工作などが挙げられる。激しい銃撃戦も爽快感があって楽しいが、緊迫感を抱きながら敵地に潜入する面白さも追加されたことで、従来の「CoD」と異なるプレイフィールが味わえた。映画に登場する工作員を疑似体験できるなんて最高ではないか。
加えて、選択肢の概念も印象的だ。あるキャラクターとの対話中に複数の選択肢が表示され、選んだ選択肢の内容によってストーリーの展開が変わるというものだ。7~8時間ほどで1周目をクリアしたが、ストーリーに隠された謎を考察したくなる内容に仕上がっている。そのうえマルチエンディングを採用しているため、真実と結末を求めて何度も周回することになるだろう。
そのほかにも、サブミッションが追加されており、メインミッションを含むと遊び応えはかなり高い。
1980年代の冷戦の空気、迫力満点のアクションシーン、渋すぎる登場人物たち、真実と嘘が入り混じるスパイ戦、緻密に張り巡らされた伏線の数々……。本作で描かれるストーリーは、「CoD」シリーズファンはもちろんのこと、映画ファンも思わず唸ってしまう出来であった。
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