週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

80年代の冷戦を描くキャンペーンモードやマルチプレイなどを用意

4K/120fps対応のPS5版「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」で次世代の凄みと臨場感あふれる戦場を体験!

2020年12月05日 13時00分更新

「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」のPlayStation 5版を試遊できたので、その魅力を紹介

 「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー(以下、CoD:BOCW)」は、「コール オブ デューティ ブラックオプス」シリーズの最新作で、東西冷戦を背景にした1980年代初頭が舞台。東西冷戦の裏側を描くシングルキャンペーン、多彩なルールを収録したマルチプレイなど、白熱必至の戦場体験が味わえる。PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X/S、PCで販売中だ。

 今回は、11月13日に発売されたPlayStation 5版(以下、PS5版)を試遊(PS4、PS5版の販売元はソニー・インタラクティブエンタテインメント)。「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」(PS5)のシングルキャンペーンモード、マルチプレイモードのレビューに加え、PS5版の魅力もお届けする。

「ブラックオプス」第1作の正統続編!
80年代の冷戦の雰囲気が漂うストーリー

「CoD:BOCW」のシングルキャンペーンモードは、1980年代の冷戦を舞台にしたストーリーが展開。ベルリンの壁など、冷戦を象徴するエリアが多数登場する

 「ブラックオプス」シリーズの醍醐味の1つとして、激動の時代で暗躍する工作員たちを描いたシングルキャンペーンモードが挙げられる。第1作の舞台は「ピッグス湾事件」や「ベトナム戦争」などが起きた60年代で、東西冷戦時代の雰囲気を心ゆくまで堪能できた。一方、本来の続編である「コール オブ デューティ ブラックオプス2」は80年代後半と近未来(2025年)の時代を同時並行で描き、続く第3作と第4作は近未来戦にフォーカスされるようになった。

本作は、「ブラックオプス」第1作につながる正統的な続編。68年のベトナム戦争も体験できる

飛行場に潜入してターゲットを確保するミッション

 さて、最新作となる「CoD:BOCW」は、時系列的には第1作の直接的な続編となっている。今まで近未来戦ばかりだった本シリーズの軌道を修正し、原点回帰を果たした。私は東西冷戦時代の雰囲気が好みなので、発売される前から本作に熱い期待を抱いていた。正統的な続編というだけあって、第1作ファンとして本作を無視するわけにはいかなかった。

「ブラックオプス」シリーズを象徴するメイソンやウッズも続投

レーガン大統領など歴史上の人物も登場

黒幕であるソビエトのスパイ「ペルセウス」を追跡することが目的

新たな主人公「ベル」のプロフィールを自由に編集できる

 本作は、東西冷戦ならではの緊迫した空気が漂う1980年代を舞台に、盗まれた核兵器を巡る工作員たちの戦いが繰り広げられる。各ミッションをこなして証拠を集めていき、黒幕であるソビエトのスパイ「ペルセウス」を見つけだすことが目的。おなじみのメイソンやウッズも続投するほか、あのレーガン大統領も登場する。

 さらには新たな主人公として「ベル」も登場するが、名前や性別、経歴、スキルを自由に選択することでオリジナルのキャラクターを創造できる。このベルはいったい何者なのか。それは実際にプレイしてのお楽しみ。

序盤からダイナミックなアクションが展開

手に汗握る場面が次々と発生する。アクション映画の主人公になったような気分が味わえる

 「CoD」シリーズのシングルキャンペーンモードは、映画的演出を取り入れたストーリーテリングが特色となっている。本作を実際にプレイしてみて、序盤から銃撃、カーチェイス、大爆発の連続で、マイケル・ベイ監督並みのダイナミックなアクションに圧倒されてしまった。さらに随所に盛り込まれた伏線の回収など、映画ファンの心を鷲掴みにするポイントも印象に残った。最後までコントローラーを離すことなく、ただただ本作のストーリーに没頭する自分がいた。さすがは「CoD」シリーズ。

一般市民に扮して東ベルリンに潜入。敵に見つかれないよう隠密に行動しなければならないが、予期せぬトラブルも……

向かいにある店からターゲットが住むアパートを監視。いかにも工作員らしい

仲間の工作員とコンタクト

 個人的によかったのは、工作員らしさを体験できるゲーム性だ。具体的な例をいうと、現地にいる仲間の工作員とコンタクト、隠密で敵地に潜入、敵地での破壊工作などが挙げられる。激しい銃撃戦も爽快感があって楽しいが、緊迫感を抱きながら敵地に潜入する面白さも追加されたことで、従来の「CoD」と異なるプレイフィールが味わえた。映画に登場する工作員を疑似体験できるなんて最高ではないか。

プレイ中、会話中に選択肢が表示することも。選択肢次第でストーリーの展開が変わる

 加えて、選択肢の概念も印象的だ。あるキャラクターとの対話中に複数の選択肢が表示され、選んだ選択肢の内容によってストーリーの展開が変わるというものだ。7~8時間ほどで1周目をクリアしたが、ストーリーに隠された謎を考察したくなる内容に仕上がっている。そのうえマルチエンディングを採用しているため、真実と結末を求めて何度も周回することになるだろう。

敵国のスパイを特定するサブミッション

暗号解読のサブミッションも。自力で解くのは難しく、メインミッションに隠されたヒントを見つける必要がある

 そのほかにも、サブミッションが追加されており、メインミッションを含むと遊び応えはかなり高い。

 1980年代の冷戦の空気、迫力満点のアクションシーン、渋すぎる登場人物たち、真実と嘘が入り混じるスパイ戦、緻密に張り巡らされた伏線の数々……。本作で描かれるストーリーは、「CoD」シリーズファンはもちろんのこと、映画ファンも思わず唸ってしまう出来であった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります