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GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 3080 XTREME 10G」

GeForce RTX 3080で群を抜く性能を誇るGIGABYTEのXTREMEシリーズ

2020年11月25日 10時00分更新

カード長は約317mmと結構大きめ
3基のファンの形状や制御方法がユニーク

 それでは、AORUS RTX 3080 XTREMEのカードそのものについて話を移そう。カード長は実測で約317mm(※突起部除く)で、GeForce RTX 3080 Founders Edition(以下、RTX 3080 FE)が同287mmだったので、それより30mmほど長い計算だ。ただし、基板自体は270㎜ほどしかなく、GPUクーラーがカード後方に約47㎜はみ出た格好だ。

カード裏面には金属製のバックプレートを装着

カード後方から見たところだが、まさに黒い箱。「DESIGNED BY AORUSLAB」という記載も確認できる

 そのGPUクーラーは、「MAX-COVERED cooling」と呼ばれる、3.5スロット占有タイプの非常に厚みがあるタイプ。特筆すべきは、両端の2基は115mm角相当、中央の1基は100mm角相当と、ファンのサイズが異なる点。さらに、両端の2基はブレード上に3本の線状の突起物があるのに対して、中央の1基のブレードは1本の線状の突起物のみと、ブレードの形状も変えている。

 そのうえ、両端の2基が反時計回り、中央の1基が時計回りと、回転の向きを変えている点もユニーク。GIGABYTEによると、これらの仕組みによりエアフローの整流効果と風圧の向上が期待できるとのこと。

3基のファンを搭載するが、中央の1基のみサイズが変更されている

ファンに寄ったところ。中央の1基が奥まった位置に実装され、ブレードの一部が重なった状態となっているのが見て取れる

 なお、アイドル時にファンの回転を停止する機能も用意されている。ファンの回転数は、先ほどのAORUS ENGINEを使って1rpm刻みで1500~2640rpmに固定できるほか、温度と回転数を示したグラフからユーザーが任意に設定を変更可能だ。

 そのほか、GIGABYTEによると、このGPUクーラーには、GPUやメモリーチップを大きく覆う銅製のヴェイパー・チャンバーと9本のヒートパイプを用いているとのことで、冷却面はかなり豪華な仕様だ。

ファンのエアフローは、カード後方で背面へと抜ける構造だ。このあたりは、Founders EditionのGPUクーラーの仕様を踏襲している

カードを横から見たところ。GPU上にヴェイパー・チャンバーが装着され、そこからヒートパイプが2ブロック構成の放熱フィンへと伸びている構造だ

 さらに興味深いのが、「LCD EDGE VIEW」と呼ばれるカード側面の後方に搭載されたLCDだ。このLCDにはGPUの温度のほか、任意の文字や画像、それにGIF動画を表示できる。なお、LCD EDGE VIEWに表示する画像やテキスト、それにGPUクーラーに搭載されたLEDの色や光り方は、付属アプリケーションの「RGB FUSION 2.0」から変更できる。

カード後方に搭載されたLCD EDGE VIEW

LCD EDGE VIEWにGPUの温度を表示させたところ

 補助電源コネクターは8ピン×3という仕様。RTX 3080 FEが8ピン×2だったのと比べると、1本分の電力供給の増強が図られている形となる。また、映像出力インターフェースは、DisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.1×2、HDMI 2.0の6系統と用意。同時利用は4系統までだが、ユーザーが環境に合わせて、VRなど適宜利用できるのはありがたい。

補助電源コネクターは切り欠きのようになった一段低い位置に実装されている

HDMIは中央の1つがHDMI 2.0までのサポートで、両端の2つがHDMI 2.1に対応している

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