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カメラをかざすだけでカロリーがわかるファーウェイ製スマホの「AIレンズ」は 進化に期待

2020年11月23日 10時00分更新

 ファーウェイのスマホには「AIレンズ」という機能があります。以前は「AI Vision」という名前だったと記憶していますが、HUAWEI Mate 30 Proでは「AIレンズ」という名称に変わっていました。いつ変更されたのか、機能が変わったのかはよくわからないのですが、その「AIレンズ」という機能を使ってみました。

 「AIレンズ」は「カメラ」アプリから起動します。「コードスキャナー」「インスタント翻訳」「ショッピング」「カロリー」「識別」という5つの機能を利用できます。

「カメラ」アプリを起動し、左上のアイコンをタップすると「AIレンズ」が起動する

 「コードスキャナー」はQRコードやバーコードを読み取れる機能。これは、ほとんどのスマホに搭載されている機能ですね。

画面下に表示される5つのアイコンから選んで、使いたい機能を起動できる

 「インスタント翻訳」はカメラで写した文章を、ほんの1~2秒で翻訳してくれる機能。英語、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ロシア語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語に対応しています。翻訳結果をコピーして、メールに貼り付けることもできます。今年はコロナの影響で海外に出る機会がありませんが、海外出張・旅行で重宝しそうです。

数年前にファーウェイの発表会でもらった英語の本を翻訳してみた結果。このように英字が日本語に置き換えられて表示される

翻訳結果をコピーして「メモ帳」アプリなどに貼り付けられるのが便利

初期設定は「自動検出→日本語」になっているが、自由に設定できる

 「ショッピング」は、欲しい製品を写すと、その製品が購入できるECサイトが紹介される機能。筆者が試したところ、楽天市場、Yahoo!ショッピング、PayPayモールに導かれました。筆者はAmazon.co.jpを利用することが多いのですが、Amazon.co.jpには対応していないようで、そこはちょっと残念でした。

欲しい製品にカメラをかざすと瞬時に購入できるECサイトが検索される

ECサイトを選択すると、購入できる画面に進む

これは何? いくらなの? など、気になる製品について調べたい時にも役立つ

 「カロリー」は、食べ物を写すと質量とカロリーが表示される機能。初めてこの機能を使ったときには驚いたのですが、実際には、ほとんど使っていません。食べ物によっては正しく認識されないこともあり、質量も怪しい結果になることが多いんです。ただし、精度が上がって「ヘルスケア」アプリなどと連携できるようになれば、実用性がグンと高まりそうな気がします。

リンゴのカロリーを調べた結果。重さも実際に近いと思われる数値が表示された

多くの食材は100gあたりのカロリーが表示される

そばは「スパゲッティ」と認識された。ちなみに、より接近して写すと「うどん」になった

 「識別」は写したものの類似画像を探してくれる機能。たとえば、花の名前、気になる車の車種などを知りたいときに活用できます。ただし、検索するウェブサイトは海外だけのようで、英語しか表示されません。

花を写した結果

英語のウェブサイトだけが表示されるようで、筆者には使い勝手が良いとは言えない

三軒茶屋のキャロットタワーを写してみた

世界には同じようなビルはたくさんあるだろうし、これは認識できないだろうと思っていたら、ちゃんと検索結果に表示された

 ファーウェイの「AIレンズ」は、Androidスマホに搭載されている「Googleレンズ」に近い機能と言っていいでしょう。HUAWEI Mate 30 Pro 5Gには「Googleレンズ」は搭載されていませんが、翻訳や画像検索などは「AIレンズ」で代用できます。「AI Vision」ではなく「AIレンズ」になったのも、そういう意図があったのかもしれませんね。

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