週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

日立製作所の東原敏昭社長兼CEO

世界には制約があり、限りがある、大量生産/大量消費時代で社会を持続させるには?

2020年11月09日 13時00分更新

Society 5.0 for SDGs

 ここで東原社長兼CEOが使った言葉が「Society 5.0 for SDGs」である。

 ここにきて、経団連では、SDGsの達成に向けて、革新技術を最大限活用することにより、経済発展と社会的課題の解決が両立するコンセプトとして「Society 5.0」を位置づけはじめている。それを示した言葉がSociety 5.0 for SDGsである。そして、「IT、OT、プロダクトを1社で保有しているという日立の特徴を生かして、Society 5.0 for SDGsの達成に貢献したい」と、東原社長兼CEOは語る。

 日立製作所は、社会イノベーション事業を通じて、社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値を向上させ、人々のQoLの向上など、持続可能な社会の実現を目指している。

 講演の最後に、東原社長兼CEOは、「社会イノベーションは1社では実現できない。社会に関わるすべての人、企業が助け合い、ともに成長していくことで初めて実現できるのが社会イノベーションである」と語り、人々が、素晴らしい人生を送ることができる持続可能な社会をともに実現していこう」と呼びかけた。

 「制約があり、限りがある」という世界において、いかに豊かな生活を実現するか。その解決には、まずは、つながることで生まれた小さなイノベーション同士が、さらにつながることが大切だといえそうだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事