クルーズ客船の食道楽は朝6時半から再スタート
いい雰囲気のホライズンバーでカクテルを飲み干したら、時計はもう午前1時を過ぎています。心地良く眠れそうです。おやすみなさい……。
しかし!
船の朝は早い。午前6時半からラウンジが開いてモーニングコーヒーと軽食を提供しています。もちろん無料! 船橋の真上にあるホライズンラウンジではモーニングコーヒーとデニッシュ、クロワッサンを提供していました。
ここで、「おや?ずいぶんシンプルであっさりした朝ごはんですね」と思っている方がいるかもしれませんが大丈夫! 朝ごはんは「別に」あります。ラウンジのモーニングコーヒーと軽食をちょうど食べ終わる頃合いに、2つあるメインダイニングで朝食の提供が始まります。
今回利用した春日では、スープから始まりデザートで終わる洋食コース(朝から!)です。主役は卵料理とパンケーキで、卵料理はオムレツ、スクランブルエッグ、フライドエッグ、ボイルドエッグから調理を選べるほか、トッピングとグリルドミート(ベーコン、ハム、ソーセージから選択)を指定できます。ベーコンは焼き加減も指定可能です。
朝ごはんが終わって、読者の皆さんは「いやー、さすがにこれで終わりですよね。たった一泊二日の航海で何食いったんですか?」と思っているかもしれません。
しかし、甘い。
にっぽん丸は下船ギリギリまで船客に飲食を提供し続けます。朝食が終わっても複数のラウンジが開いており、飲み物と軽食を用意しています。その中の「eカフェ&ライブラリー」では、有料ながらハンドドリップを再現する高性能コーヒーメーカーによるコーヒーに加えて、注文してから絞るフルーツミックスジュースをを提供しています。
フルーツミックスジュースはボリュームたっぷり。その場で絞るだけあって、まるで「食べている」ような濃厚で飲みごたえある逸品です。さらに、器にも凝っていて、コーヒーは熊本県の伝統陶器「小代焼」を、フルーツミックスジュースはバリのジェンガラ陶器をそれぞれ使っています。
eカフェ&ライブラリーはその名の通り、図書館を併設していてその蔵書を読みながらおいしいコーヒーを楽しめます。なお、“eカフェ”とあるように、かつてはここにデスクトップPCがあり、インターネットを利用できる施設でした。しかし、2020年の大改装でネットワーク関連設備を大幅に増強して、すべての船室とほとんどの施設で無線LANが利用できるようになりました。
さらに今の時代、ほとんどの人がノートPCやスマートフォンを使うようになったことに伴って、eカフェではデスクトップPCを廃止して、船客が所有するノートPCやスマートフォンをWi-Fiで利用できるようにしています。eカフェ&ライブラリーのテーブルにはAC電源のコンセントも用意して、ノートPCやスマートフォンの充電にも対応しています。
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