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COVID-19を乗り越えた新様式の船旅とは?

一泊二日で7食!美食の船「にっぽん丸」コロナ禍初クルーズに乗ってきた

大浴場で疲れを癒したらまた夜食、そしてバーへ

 ハンバーガーとクラムチャウダーで膨れたお腹を抱えて、にっぽん丸の大浴場でくつろぎます。この「船の中の大浴場」というのは日本客船独特の設備です。昼間に大海原を眺めながらの入浴はもちろん、夜でも沿岸近くを航行している時は陸の夜景を楽しみながらゆったりと湯船で身体を伸ばしてくつろげます。利用客にも人気が高く、外国で建造したダイヤモンド・プリンセスが日本発着クルーズに就航した時は、わざわざ改装工事を実施して大浴場を新たに設けたほどです。

第三甲板後部にある大浴場「グランドバス」

 にっぽん丸の大浴場「グランドバス」でも感染防止対策が講じられてました。船内各所に設置したデジタルサイネージや船室のテレビで視聴できる船内専用チャンネルで混雑状況を告知し、空いている時間がわかるようになっていました。また、利用時には部屋番号と利用時間を記入します。脱衣かごの配置や利用できる洗い場はひとつおきとして、距離を確保できるようにしています。

船内の各所に設けたデジタルサイネージで混雑状況が確認できます

入場前には利用時間と船室番号を記入する

洗い場は間隔を空けて使用可能に

 大浴場で疲れを癒してホールで開催しているイベントに参加していたら、なんということでしょう、「ううっ、明日の朝ごはん、入らないんじゃないかこれ?」と心配していた腹が減ってくるではないですか。「こんなこともあろうかと」多くのクルーズ客船では深夜に夜食を提供します。にっぽん丸ではメインダイニングの瑞穂を22時半から23時半にかけて開いて、「梅茶漬け」や「鉢盛焼きそば」、「きんつば」、「香の物」、「フルーツ盛り合わせ」を提供します。もちろん、無料です!

小腹が空いた深夜に夜食として提供する梅茶漬け

鉢盛焼きそば

きんつば

そしてフルーツ。はい、全部食べました

感染防止のため、すべて個別にラップがかかっていました

 夜食で小腹を満たしたらもう日付が変わっています。しかし、船旅で忘れてならないのが「メインバーで寝る前の一杯」です。さすがにこちらは有料となりますが、伝統のある船会社だからこそ生み出された「その船のオリジナルカクテル」は、陸のバーで味わうことができません。にっぽん丸のメインバー「ホラインズンバー」にも、日本初クルーズ客船として登場したふじ丸の時代から伝わるオリジナルカクテルがあります。それが「マリンディライト」、「オレンジファンネル」、「フジマルナイト」です。

 マリンディライトは日本酒をベースにコアントロー、グレープフルーツ、そして、ブルーキュラソーで色付けした落ち着いた青いカクテル。オレンジファンネルは商船三井客船所属船のシンボルであるオレンジのファンネルカラーを再現した、グレープフルーツとグランベリーリキュールのカクテル。そして、フジマルナイトはウォッカをベースにコアントロー、レモン、そしてパフェタムールを加えた藤(=富士)色のカクテルです。

2020年の大改装で新たに設けられたメインバーの「ホライズンバー」

感染防止の一環でカウンターをビニールシートで仕切っています

にっぽん丸のオリジナルカクテル。左から「マリンディライト」、「オレンジファンネル」、「フジマルナイト」

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