豪華ディナーでお腹いっぱい!でも夜食も外せない!
アフタヌーンティーを楽しむと、先ほどのメインダイニング「瑞穂」で「にっぽん丸SHOWCASE」が始まります。これも2020年の大改装で新たに用意された施設です。メインダイニングの奥に大画面ディスプレーを設置して、シェフによる調理を解説付きでデモンストレーションします。今回のクルーズでは、にっぽん丸総料理長の中山勝利氏が「ズワイ蟹のレムラード」の調理を“実況”しました。
レムラードとは、フランス料理で使うソースで、マヨネーズにマスタード、ケイパー、ハーブ、そしてピクルスを加えて作ります。ここで、中山総料理長がにっぽん丸の独自レシピを紹介。にっぽん丸では大阪商船時代からの伝統として、当時調達が難しかったピクルスの代わりに日本で入手しやすかったラッキョウを使用するとのこと。こんなエピソードを聞けるのもにっぽん丸SHOWCASEの醍醐味です。
にっぽん丸SHOWCASEが終わったら、ちょっと早いですがもうディナーの時間です。にっぽん丸の上級船室向けメインダイニング「春日」では、ディナーを2回に分けて提供します。これは新型コロナウイルス感染予防のためではなく、上級船室向け食堂では伝統的なしきたりとしてディナーを2回に分けているのです。私が指定されたのは17時からのディナーでした。普段の夕食と比べるとだいぶ早い時間です。大丈夫なのか?
ディナーはオードブルから始まり、メインの魚料理と肉料理まで順番に供されるフルコースです。なお、このディナーはクルーズ料金に含まれているので無料です。また、ソムリエとして著名な田崎真也氏がセレクトしたワインセレクションも注文できます(こちらは有料)。私はこの後の取材のことを考えてノンアルコールワイン、要はグレープジュースを選んだのですが、そちらも赤はカベルネ・ソーヴィニョンをしぼったジュース、白はシャドルネをしぼったジュースと本格的です。
フルコースのメニューは、オードブルが「サーモンのティエド スモークの香り ビーツのハロウィンソース」、スープが「オニオングラタンスープ」、口直しの氷菓に「ライムのグラニテ」、魚料理が「オマールエビと愛知県産鱸のポアレ サフランソース」、肉料理が「鹿児島産黒毛和牛フィレ肉のグルマンドル風 オランティーズソース 赤ワインソース」。サラダは「ハロウィンサラダ 南瓜のドレッシング」、デザートが「モンブラン ハロウィン仕立て コーヒーアイスクリーム添え アップルマンゴー シャインマスカット」と絢爛豪華。
これだけでもお腹いっぱいなのですが、それに加えて希望者は「にっぽん丸特製 黒毛和牛ローストビーフ」を追加できます。もちろんこれも「無料!」です。メニューを見てもわかるように、飾り切りやソースの色でハロウィン感を見た目で演出してくれます。
そして、見逃せないのが「にっぽん丸特製 パン」です。古来より、客船は船内でパンを焼いてきました。そのおかげで、客船のパンはどれもとてもおいしいのですが、中でもにっぽん丸のパンは美食家が多いクルーズファンの中でも高い評価を得ています。実は私もにっぽん丸のパンを楽しみにしていたのです。さすが噂に違わぬお味で、ふわふわとしてかすかな甘みと食べやすい塩味が絶妙なバランスで保たれており、思わず何度もおかわりしてしまったのでありました。
「早い時間で大丈夫?」と心配していたディナーでしたが、時間をかけたフルコースを19時までかかって食べていたら、けっこう満腹になりました。しかし、にっぽん丸のおいしい時間はまだまだ続きます。プールサイドにあるラウンジ「リドテラス」では午前と午後、そして夜に軽食を提供してくれます。そのメニューはハンバーガーにクラムチャウダーとこれまた食べずにはいられません。なんといっても無料ですし!
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