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高画質設定でもフルHDでバッチリ遊べるGIGABYTEの良コスパゲーミングPC

2020年11月04日 15時00分更新

PCの外観や中身もチェック
鉄板パーツを採用した安心な構成

 フルHDでのゲームプレイに十分な性能があるということはベンチマークからわかったが、PCとしての気になる点といえば、使用されているパーツが何か、内部がどうなっているかという点だ。実際に「AORUS GPC-02V26OC」の内部をチェックしていこう。

 ガラスのサイドパネルを開けてまず気づくのが、内部の空間が広いこと。これは、採用しているマザーボード「B450M S2H」が小型のマイクロATXとなっていることや、電源がカバーに隠され本体下部に配置されていること、そして棚のようなシャドウベイがないことによる。

サイドパネルを外すと、内部に余裕があるのがよくわかる。PCにありがちなゴチャゴチャした印象とは全くの逆だ

 空間に余裕があるということは、それだけ空気の流れを阻害するものがないという意味だ。「AORUS GPC-02V26OC」のように、空冷クーラーを採用したPCではケース内のエアフローは非常に重要で、空間に余裕がなければ空気の流れが悪くなり、それだけ熱がこもりやすくなる。その点、ここまで余裕があればエアフローは良好だし、熱が溜まるような淀みもないため、空冷でもしっかりと冷えるPCとなる。

 ケースファンは背面の1つしかないが、さらに冷却性能を高めたいなら、フロントに吸気ファンを増設して使うというのもいいだろう。ケース内に余裕があるため、こういったパーツの追加が簡単に行なえるというのもメリットだ。

 ビデオカードには、「GIGABYTE GV-N2060OC-6GD」を採用。これは回転方向が異なる2つのファンを搭載する“オルタネートスピニング”を採用したモデルで、空気の流れを揃えることで、放熱効果を高められるというものだ。

ビデオカードに搭載されたファンの羽をよく見ると、逆向きになっていることがわかる。回転方向を変えることでお互い干渉せず、空気の流れを良くする効果がある

 また、ファンの回転はGPUの温度によって制御され、温度が低ければファンを完全に止めるという準ファンレス仕様となっている。高負荷時は高回転となるためそれなりの騒音となるが、ゲームで遊ばない時は非常に静か。常時回転しているものとは違い、普段は静かに使えるというのがメリットだ。

 PCパーツへのコダワリは、メモリーにも及んでいる。低価格なノーブランド品ではなく、CFDのカジュアルゲーマー向けモデルとなる「CFD Gaming CX1(W4U2666CX1-8G)」が搭載されていた。

CFD Gamingと書かれたヒートシンクを装備した、カジュアルゲーマー向けメモリー。8GB×2本で、合計16GBと余裕がある

 速度はDDR4-2666、容量は8GB×2となる16GBで、速度、容量ともにゲーミングPCとして十分だ。ヒートシンクを装備しているので、高負荷時の安定性を重視したいという人でも安心できる。

 ゲーミングPCにつきもののライトアップ機能は、ケースフロント部分がワンポイントで縦線に光る程度とおとなしい。あまり派手に光るのは苦手だという人でも、このくらいならちょうどいい。

 もちろん、もっとライトアップして楽しみたいというのであれば、内部の余裕のあるスペースを活かし、さらにライトアップパーツを追加するといいだろう。標準で対応していないというだけで、色々な楽しみ方ができるというのはPCの醍醐味だ。

 フロントインターフェースは本体上面、手前部分にまとめられている。用意されているのはUSB×2とヘッドホン出力、マイク入力だ。

USB×2と音声入出力、電源ボタン、リセットボタンなどは、上面の手前部分にある

 タワー型PCは机の上に置くには大きいため、足元に設置することが多いが、インターフェースが上面にあれば足元に置いても使いやすいというのがメリット。もちろん手前側にあるので、机の上に設置しても使いやすい。

 USBメモリーなどはもちろんだが、リモート会議への参加でマイクやUSBカメラを一時的に接続したいといったときに、フロントインターフェースは活躍してくれる。

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