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ランボルギーニ「ウラカン EVO RWD」は誰でも楽しめる懐の深さが魅力

2020年11月01日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●星野 奏(@hoshino_kanade_

唯一無二のデザイン
溜息の出るボディーライン

 ボディーは美しいの一言。ウラカンEVO RWD専用パーツとして用意されているのが、スポイラーとフロントスプリッター。ウラカンEVOとは異なるフロントフェイスは、近未来感をより一層引き立たせています。同じくリア下部に設けられたディフューザーはウラカンEVO RWD専用で、後方を走るクルマに対して「タダモノではない」ということを猛烈にアピール。さらにナンバー両サイドに配されたマフラーもまた、凄味を与えています。

ウラカンEVO RWD。フロントマスクがウラカンEVOと異なる

ウラカンEVO RWDのサイドビュー

ウラカンEVO RWDのリア。大型ディフューザーはEVO RWD専用。オプションで写真のように同色にすることができる

 ボディーサイズは全長4520×全幅1933×全高1165mm。幅は広いものの、前後はCセグメントのセダンやハッチバックとそれほど変わりありません。重量は1389kg。ウラカンEVOの1422kgと比べると30kg軽量化に成功しています。

ウラカンEVO RWDに座る星野先生

オレンジと黒のツートンカラーはオプションのEVOトリム スポルティーポレザービコローレ

直線を基調としカーボンを多用する室内

センターコンソールに大型のタッチパネルナビを配置する

アームレスト近傍にサイドブレーキやシフトボタンを配置

メーターパネルは大型液晶ディスプレーを採用する

ハンドル下部には走行モード切替スイッチを配する

アクセルペダルはオルガン式を採用

 運転席に座りチェックする星野先生。お腹の子は大丈夫かしら? とドキドキしましたが、乗り込みは若干大変だったものの、座ってしまえば問題ナシ。新デザインのスポーツシートは適度なフィット感とやる気満々の雰囲気。オレンジと黒のツートンカラーはオプションのEVOトリム スポルティーポレザービコローレという舌を噛みそうなカラーリング。「いかにもランボルギーニという内装ですね。カッコいいですね」と笑顔の星野先生。ここまで「乗りづらい」「ちょっと幅が広い」こと以外、特に問題は無い様子。ではステアリングを握っていただきましょう。

ウェット路面は走るウラカンEVO RWD

 600馬力を超える猛牛、さぞかしの暴れっぷりかと思いきや、一般道を普通に走る分には、とても従順というのが第一印象。2500回転ぐらいでシフトアップしていくので、これといって怖さはありません。関心するのは7速DCTのスムースさ。実にシームレスにつながっていきます。星野先生も正直拍子抜けといったところ。

交差点を回るウラカンEVO RWD

 星野先生が気になるのは、斜め後方視界が悪いところ。合流などではちょっと苦労するかもしれないですね、とは先生の弁。ですが、他のスーパースポーツに比べたら後方視界は広め。ある意味兄弟であるアウディR8より見やすいかもしれません。

 とはいえ、アクセルをグイっと踏めば、爆音と共にとんでもない速さで加速するあたりは流石ランボルギーニ。0-100km/h加速はわずか3.3秒というから驚き。最高速度はなんと325km/h! 日常生活でこのようなパワーを発揮するケースは皆無かもしれませんが、こんな猛牛が従順であることに驚かずにはいられません。

途方もないパワーを受け止めるタイヤとホイール、そしてブレーキ。ブレーキキャリパーは注文時に色が選べる

 見た目から直線番長に思えますが、さにあらず。カミソリのような切れ味をともなって、スパッと曲がるから驚き。実にオンザレールな一台で、道幅さえ気を付ければ峠も楽しめそう。

 一方、星野先生が気になるのはガソリン代。ハイオク専用で街乗りではリッター6km前後。ガソリン残量計が減っていく様子は、ちょっと怖いものがあります。これを気にする人は、こういうクルマを買ってはいけないという見本でしょうか。

 「見た目や音の迫力と裏腹というか……、誰でもランボルギーニが楽しめるって凄い時代だと思うんです」と感嘆の声をあげる星野先生。さらに星野先生が驚きの声をあげたのが、ウラカンEVO RWDのプライス。なんと税込で2653万9635円!

 もちろん絶対的に言えば高いのですが、NISSAN GT-R NISMOのMY2020が2420万円(税込)。HondaのNSXも2420万円(税込)ですから、プラス200万円で買えてしまうのです。となると、見た目と音でランボルギーニを選んでも不思議ではありません。ちなみに、ほぼ同じ金額のスポーツ系車両ですと、マクラーレンGT、フェラーリ ポルトフィーノあたりのGTカー。だんだんウラカンEVO RWDがお買い得に思えてきませんか?

ウラカンEVO RWDに大満足の星野 奏さん

 「兄弟車といっていいのかわかりませんが、アウディR8の方が乗りやすい気もします。ですがランボルギーニの世界観は魅力的ですね。しかも、R8よりお求めやすいとは(高いけど)」と驚く星野先生。「クルマってやっぱり楽しい乗り物ですね。こういうクルマが今後も誕生し続けるとうれしいですよね」という笑顔が印象的でした。

 今回で産休に入ってしまう星野先生ですが、育児が落ち着いたら、またスポーツカーに乗ってもらいたいですね。チャイルドシートを取り付けてのスポーツカー取材、というのも面白いかもしれませんね。

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星野 奏(ほしのかなで)プロフィール

 

 10月30日神奈川県生まれ。歯科大卒業後に歯科衛生士の資格を取得。いっぽう、車好きなことからレースクイーンの道も志し、2017年「R'Qs triplets」でSUPER GTの表舞台に。翌年はGT500クラス「ARTA」で活躍。2019年はSUPER GT「T-DASHエンジェル」のほか、SUPER FORMULA「YOKOHAMA promotion model」としてサーキットに花を添えた。趣味はアクセサリー作り、ゲーム、ゴルフ、アニメ鑑賞。

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