唯一無二のデザイン
溜息の出るボディーライン
ボディーは美しいの一言。ウラカンEVO RWD専用パーツとして用意されているのが、スポイラーとフロントスプリッター。ウラカンEVOとは異なるフロントフェイスは、近未来感をより一層引き立たせています。同じくリア下部に設けられたディフューザーはウラカンEVO RWD専用で、後方を走るクルマに対して「タダモノではない」ということを猛烈にアピール。さらにナンバー両サイドに配されたマフラーもまた、凄味を与えています。
ボディーサイズは全長4520×全幅1933×全高1165mm。幅は広いものの、前後はCセグメントのセダンやハッチバックとそれほど変わりありません。重量は1389kg。ウラカンEVOの1422kgと比べると30kg軽量化に成功しています。
運転席に座りチェックする星野先生。お腹の子は大丈夫かしら? とドキドキしましたが、乗り込みは若干大変だったものの、座ってしまえば問題ナシ。新デザインのスポーツシートは適度なフィット感とやる気満々の雰囲気。オレンジと黒のツートンカラーはオプションのEVOトリム スポルティーポレザービコローレという舌を噛みそうなカラーリング。「いかにもランボルギーニという内装ですね。カッコいいですね」と笑顔の星野先生。ここまで「乗りづらい」「ちょっと幅が広い」こと以外、特に問題は無い様子。ではステアリングを握っていただきましょう。
600馬力を超える猛牛、さぞかしの暴れっぷりかと思いきや、一般道を普通に走る分には、とても従順というのが第一印象。2500回転ぐらいでシフトアップしていくので、これといって怖さはありません。関心するのは7速DCTのスムースさ。実にシームレスにつながっていきます。星野先生も正直拍子抜けといったところ。
星野先生が気になるのは、斜め後方視界が悪いところ。合流などではちょっと苦労するかもしれないですね、とは先生の弁。ですが、他のスーパースポーツに比べたら後方視界は広め。ある意味兄弟であるアウディR8より見やすいかもしれません。
とはいえ、アクセルをグイっと踏めば、爆音と共にとんでもない速さで加速するあたりは流石ランボルギーニ。0-100km/h加速はわずか3.3秒というから驚き。最高速度はなんと325km/h! 日常生活でこのようなパワーを発揮するケースは皆無かもしれませんが、こんな猛牛が従順であることに驚かずにはいられません。
見た目から直線番長に思えますが、さにあらず。カミソリのような切れ味をともなって、スパッと曲がるから驚き。実にオンザレールな一台で、道幅さえ気を付ければ峠も楽しめそう。
一方、星野先生が気になるのはガソリン代。ハイオク専用で街乗りではリッター6km前後。ガソリン残量計が減っていく様子は、ちょっと怖いものがあります。これを気にする人は、こういうクルマを買ってはいけないという見本でしょうか。
「見た目や音の迫力と裏腹というか……、誰でもランボルギーニが楽しめるって凄い時代だと思うんです」と感嘆の声をあげる星野先生。さらに星野先生が驚きの声をあげたのが、ウラカンEVO RWDのプライス。なんと税込で2653万9635円!
もちろん絶対的に言えば高いのですが、NISSAN GT-R NISMOのMY2020が2420万円(税込)。HondaのNSXも2420万円(税込)ですから、プラス200万円で買えてしまうのです。となると、見た目と音でランボルギーニを選んでも不思議ではありません。ちなみに、ほぼ同じ金額のスポーツ系車両ですと、マクラーレンGT、フェラーリ ポルトフィーノあたりのGTカー。だんだんウラカンEVO RWDがお買い得に思えてきませんか?
「兄弟車といっていいのかわかりませんが、アウディR8の方が乗りやすい気もします。ですがランボルギーニの世界観は魅力的ですね。しかも、R8よりお求めやすいとは(高いけど)」と驚く星野先生。「クルマってやっぱり楽しい乗り物ですね。こういうクルマが今後も誕生し続けるとうれしいですよね」という笑顔が印象的でした。
今回で産休に入ってしまう星野先生ですが、育児が落ち着いたら、またスポーツカーに乗ってもらいたいですね。チャイルドシートを取り付けてのスポーツカー取材、というのも面白いかもしれませんね。
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