約3万円で21:9のディスプレーで防水もおサイフケータイも対応する「Xperia 8 Lite」
2020年10月26日 10時00分更新
ソニーモバイルのXperiaシリーズというと、「Xperia 1 II」や「Xperia 5 II」のようなハイエンドモデルに注目が集まりがちだが、ミッドレンジやローエンドモデルもラインアップしている。今回紹介する「Xperia 8 Lite」も、実売価格で2万円台後半から3万円台前半で購入できるローエンドモデルとなっている。
またこの値段で防水とおサイフケータイ対応は、国内メーカーモデルの中ではなかなか珍しい。
「Xperia 8 Lite」の基本的な仕様は昨年10月に発売された「Xperia 8」とほぼ同じ。差分としては音楽ファイルの再生機能で、圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源に変換する「DSEE HX」に非対応だけ。そのほかカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色のみとなっている。
Xperia 8は販売がauとUQ mobile、Y!mobileとMNOとサブブランドのみだったのに対し、Xperia 8 LiteはIIJmio、mineo、nuroモバイルといったMVNOが販売チャンネルとなっている。価格はIIJmioが2万9480円、mineoが3万6168円、nuroモバイルが3万2780円(すべて税込)。
Xperia 8 Liteは、Xperia 8をMVNO用にほんのちょっとだけカスタマイズを施したモデルといった位置づけだ。Liteとネーミングさているが、ベースモデルのXperia 8と比べて特別スペックが落ちていたり、大幅に機能が削除されているわけでなく、軽量化しているわけでもない。
ディスプレーは6型(1080×2520ドット)で液晶パネルを搭載している。アスペクト比は21:9で、これはXperia 1以降のソニーモバイル製スマートフォンに共通した縦長のスタイル。シネマスコープの映画などを見るときに画面いっぱいに表示できるのがポイントで、縦位置で使う場合は分割表示をしても十分に情報が表示できるので便利だ。
本体サイズは約69×158×8.1mmで、重さは約170g。液晶ディスプレーのため同サイズクラスの有機ELパネル搭載モデルと比べると、サイズの割に重量はあるが、コンパクトなのでグリップしやすく片手での操作性もよい。
本体右側面には音量ボタンと指紋認証センサーと一体型となっている電源ボタンを配置。本体下部にはType-C、そして本体上部にはイヤホンジャックが用意されている。有線イヤホンが使いたいユーザーにはうれしい仕様だ。
本体はフレームも含めて樹脂素材が使われている。金属やガラスを使ったハイエンドモデルと比べると高級感はないがチープさもなく、上品な仕上がりとなっている。
スペックはミドルレンジで
5Gには対応せず
SoCはSnapdragon 630で、メモリーは4GB、ストレージは64GBとなっている。ストレージの64GBはmicroSDカード(最大512GB)で対応できるが、メモリーの4GBは心許ないが、2万円台から購入できるモデルと考えればいたしかたのないところ。各種ベンチマークアプリでの計測結果は下記のとおり。ローエンドモデルということで、全体的にはスコアはあまり良くない。
ただし実際に操作した感じでは、動作にもたついたりするようなことはなく、アプリの切り替えやスクロールなどはスムーズ。ウェブサイトの閲覧やテキストのやりとりなどはストレスなくできるので、価格から見れば十分満足できるだろう。
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