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サントリーなどフェイスシールド開発、その裏に世界最高峰のスパコンが活躍?

2020年10月22日 09時00分更新

「厳しい状況にある飲食店を応援するために、飲食時に相応しいフェイスシールドを開発した。安全性に対する科学的検証ができないという課題は富岳によって解決した」

(サントリー酒類の山田賢治社長)

世界一スパコンの計算力が社会生活に役立つ

 理化学研究所(理研)のスーパーコンピュータ「富岳」による、新型コロナウイルス飛沫感染シミュレーションの研究成果をもとに、サントリー酒類と凸版印刷が、飲食に特化したフェイスシールドの開発に乗り出した。

 理研では、2021年度の共用開始を目指して、富岳を開発、整備中だが、その段階において、文部科学省と連携して、新型コロナウイルス対策に貢献する研究開発に対し、富岳の一部計算資源を供出。複数の実施課題に取り組んでいるところだ。

 その実施課題のひとつが、「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」であり、咳をしたときや発話したとき、歌唱をしたときなどの飛沫やエアロゾルなどの状況を、マスクなし、マスク着用、フェイスシールド着用、マウスガード着用などのケースでシミュレーション。さらに、オフィスや教室、飲食店、コンサートホールなどのいくつかの場面を想定して、飛沫やエアロゾルの影響をシミュレーションしたり、湿度の変化がどう影響するのかといったことについても検証している。

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